この10 月、11 月に「日本出張」が2 回あり、10 月の長野で2 週間、11 月の九州で3 週間、カンボジア人の研修の通訳をさせていただきました。この2 つの出張を迎えるにあたり、会社のもろもろのシステムをつくって、引き継ぎをして、それはそれはドタバタとカンボジアを出て、ようやく落ち着いたのは研修が始まってから…という状態。そしてふと、なんとも不思議な現象に気づくのです。
私、カンボジアにいるときより日本にいるときのほうが、カンボジア人と接する密度が濃いんですよね。カンボジア在住20 年。最初の協力隊のころや、そのあとのプノンペン大学在学中はもちろん、会社を興してカンボジア人スタッフと試行錯誤し、この国で、この社会で生きていくことをまじまじと体感してきた私の生活は、カンボジア人に囲まれて日本人との接触がほとんどない時期もあり、そのおかげで語学の習得やカンボジア社会の理解などができたのでしょう。会社が軌道に乗り、日本人スタッフも増えて、会社を任せるようになって、クライアントがどうしても日本人なのでどこか日本人と接するほうが多くなっていったこの数年。そんななか、今回のような日本への「出張」の仕事はその期間中完全にカンボジア人とともに寝食をともにし、一緒に学び(私は通訳をする)、一緒にカンボジアの将来を考える(帰国してからカンボジアの発展にどう活かすか)時間となるわけです。
カンボジアにいるとき以上に、カンボジアンな生活じゃない、これ? 彼らが持ってきた「秘蔵」のプラホックをつまみながら、日本に来て学ぶ研修員のみなさんからいろいろな話を聞く。仕事に対する思い、国に対する思い、カンボジア人としての考え方、日本に対する印象などなど。
将来自分がカンボジアに居続けるのか、それとも日本を拠点に生きていくことになるのか、今の私にはまだわからないけど、どこにいても私はカンボジアとのご縁で生きていくのかな。そんな風に改めて思った「日本出張」。たまにはこういうのもいいですね。
2014.12-2015.1月号(第74号)掲載
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