【ボンユキエッセイ No.115】感謝の18周年
【ボンユキエッセイ No.115】感謝の18周年
2021.10.29

2003年のNyoNyum創刊当初から連載している「ボンユキエッセイ」。

カンボジアに長年住むと街の移り変わりが見えてくる。

おもしろくもあり、どこかもどかしくもある。

通訳、翻訳、会社経営に奮闘中のボンユキこと山崎幸恵がおくるカンボジアあれこれ。

今回は、NyoNyumは今号で18周年を迎えましたのでそのことについて。

 

感謝の18周年

2003年10月10日のニョニュム創刊から、今回の号で18周年を迎えました。

雑誌作りなんて全くノウハウのない中、本当に手作りで創刊号を出した時。

あの時、私は18年後に、18周年を迎えるなんて思ってもいなかったし、逆にどこかで終わるということも考えていなかったと思います。

何かに書いたり言ったりしたかもしれませんが、やめようとか、終わろうとか、続けようとか考える余裕がなかった18年間でした。

とにかく日々の仕事をどんどんこなし、気づけば1年、3年、5年、10年…。

カンボジア人が自分の国を調べ、伝え、その反響を得る。

その中で自分の国に対する客観的な思考を養い、カンボジアの良いところ、悪いところ、誇りに思うところ、まだまだだなぁと思うところ、いろんなことを考えて、この国で生きていく自分はどうあるべきか、そんなことを考えてほしい、そう思って創ったニョニュムでした。

もちろん、出版をするにはそのスキルや、ノウハウ、仕事の効率化とか取材能力…、といったことが求められます。

人材育成のプロジェクトでもないし、ましてやボランティアでやっているのではない。

プロとしての仕事をして読者の方々からの支持を得て、そして広告主様の協賛を得る、ビジネスです。

その厳しさも含め、スタッフには段階を踏んで、これでいいのか、もっとできないのか、納得しているのか、と問い続けてきました。

いまや、自分たちで締め切り前のスケジュールを管理して、コロナ禍のリモートワークを返上して出勤しますとか、この日は出勤するので代休をくださいという提案が出てきたり、新しい企画をどんどん考えて「こんなこと考えています!」という報告が来たり、企画を作ってどんどん取材を進めよう、という話が聞こえてきたりと、本当に少しずつ自立し始めていると感じます。

これもすべて、ここまであきらめず、くじけず、続けてこられたからだと思います。

そしてその続けてこられたことは、私一人の力ではなく、集まってきた仲間、そして応援してくださる読者の皆様、広告主の皆様、18年のお付き合いの印刷会社のみなさんや、いろいろ助言をくださったり、執筆をしてくださったりするあらゆる方々の気持ちが重なり続いていることの賜物なのだと思うのです。

本当にありがとうございます。

そしてこれからもよろしくお願いします。

 

〈ボンユキ・プロフィール〉

Cambodia Joho Service 代表
/日本カンボジア通訳翻訳家

神奈川県出身。在カンボジア歴、足掛け28年
翻訳、通訳のほかカンボジア関連のアレンジやコーディネートを手がけることも。
仕事に追われつつも、大好きなビールは絶対に欠かさない。
【通訳翻訳のご依頼・お問い合わせはこちら】
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