NyoNyum119号特集:④データで読むカンボジア人女性~社会進出の現状を探れ~
NyoNyum119号特集:④データで読むカンボジア人女性~社会進出の現状を探れ~
2022.07.28

現在、カンボジア国内で配布中のカンボジア生活情報誌NyoNyum119号の特集のWeb版です。

 

「変わりゆくクメール女性たち~古来から現代につづくカンボジア女性の姿~

経済発展が進むカンボジアでは、省庁や民間企業での女性の活躍が目立つようになっています。カンボジアの伝統風習では、女性は結婚して妻となり、主婦として料理・洗濯・夫や子供、親の世話をして家を切り盛りするものとされてきました。

しかし現代では、家事に加えて仕事をして収入を得る女性が増えています。主婦の80% が家計に収入をもたらす仕事をしているとする調査結果も。

一方で、古来カンボジアでは社会における女性の地位は高く、それを示す文化・思想も多く残っています。そして今もカンボジア人女性の心の中にしっかり根付いています。

では、カンボジア社会における女性の伝統風習とはどんなものなのでしょう?そして現代において働くカンボジア人女性の環境はどのように進化しているのでしょう?

 

データで読むカンボジア人女性~社会進出の現状を探れ~

現在のカンボジアの人口統計によると、女性の人口が男性よりも多い(女性51.3%、男性48.7%:2019 年国勢調査)。今年女性省が発表した2021年10月時点までのジェンダー調査結果で、現代カンボジア人女性の動向が見られました。少しのぞいてみましょう!

 

女性公務員の割合

政府における女性の割合(2019年時点)

参考:2019年9月12日の王政令と2020年8月6日のジェンダー促進ワーキンググループ及び他の政府機関の報告より

 

一方、日本の人事院にあたる「公務員省」によると、2007年以降2020年12月末時点での国家公務員の女性の割合は大きく増加傾向にある。

参考:2020 年12月公務員省より

 

国家公務員における役職を持つ女性の割合

参考:2020年12月公務員省より

 

地方公務員における役職を持つ女性の割合

参考:2020 年12 月公務員省より

 

女性の教育状況

都市部と地方での女性識字率

参考:2019年の国勢調査

 

2018-2019年度の公共教育機関で学ぶ男女の割合

参考:教育・青年・スポーツ省教育の情報システム管理局2018 年ー2019 年より

公共教育機関で学ぶ男女の割合は幼稚園から小学校までは男子の方がやや多いが、中学校と高校は女子の方がやや多くなる。男子学生が民間学校へ転学することが要因として考えられる。

 

公共教育機関での男女の退学割合

参考:教育・青年・スポーツ省教育の情報システム管理局2018 年ー2019 年より

公共教育機関で学校を途中で辞めるのは男性よりも女性が少ない。

 

大学入学時の女性の割合(2019-2020年度)

参考:教育・青年・スポーツ省教育の情報システム管理局2018 年ー2019 年より

 

経済活動における女性

15歳~64歳の女性の就業率

参考:経済・社会調査2019-2020

2019-2020 年度の経済・社会調査によると、就労年齢(15 ~ 64 歳)の女性の就業率は84.1%、男性は91.0% である。この調査ではまた2016 年以降、女性の就業率が増加傾向にあるとしている。

 

セクター別の賃金労働者における女性の割合

参考:経済・社会調査2019-2020

上記のグラフを見ると、都市部とプノンペンの女性の多くはサービス業に、地方の女性は農業に50%以上が従事していることが分かる。

 

専業主婦の割合

参考:経済・社会調査2019-2020

全国の就業年齢の女性のうち「主婦」は21.5% で、5世帯に1世帯が専業主婦世帯ということになる。

 

女性に対する暴力

参考:2015 年女性の健康と人生経験に関する国家統計より

 

15~49歳の既婚女性が受ける暴力の割合

参考:2014年の統計調査と保健より

この統計調査ではまた、15~49歳の女性の30%が、身体的・性的・心理的または経済的な暴力を夫またはパートナーから受けているとしている。

 

15~49歳の暴力被害者が助けを求める割合

参考:2014年の国民保健調査より

また、半分以上の女性が身体的な暴力被害を訴えて助けを求めているが、性的暴力を受けた女性の60% は助けを求められずにいるという。女性が社会で主張したり訴えたりすることがタブーとされてきた社会背景が原因なのかもしれない。

 

 

上記の全てのデータは女性省の下記のサイトを元にしたものである。

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