ロス・ソヴァンボリーさん(30)は元写真家だが、今は若者からの人気を浴びているヴィンティッチコーヒーショップ「Vintage Ke Fa」のオーナーである。このお洒落な路上のカフェは1年ほど前に開業したが、今は若者から多くの注目を集めている。ソヴァンボリーさんのコーヒーの味の特徴と人気の背景、始まったきっかけなどに迫ってインタビューすることができた。
始まったきっかけは?
隣国のタイでスロバコーヒーが流行しており、コーヒーのイノベーションとメディアを通じてのマーケティングに関心を持ち、2023年9月29日に試しに販売を開始することを決定しました。オープン初日は、予想外でした。自分の創造的なアイデアで工夫したこのコービーショップの見た目とコーヒーの味を味わおうと、若者が多く集まり、1時間待ちの行列となりました。こんなに多くの関心を誘うなんて思いも寄りませんでした。
人気の背景は?
実は、コーヒーショップのデザインとコーヒーの味とはもとより、当初は多くのSNSの利用者、特に若者に知ってもらうためにFacebookとTikTok、Instagramなどの媒体によるコーヒーショップの告示ビデオ配信の拡散をしていました。そのお陰で、オープンの初日から多くのお客さんに来ていただき、とても嬉しかったです。
営業の現状
当初は多くの客が足を運んでくれたため、朝6時から開店し午後6時の閉店時間までは、1日に約180杯を売り上げていました。だが、クメール正月の前からの猛暑日が続き、売り上げが1日に60~100杯強まで落ち込んでいました。日差しが暑い外に出かけたくないという理由でコーヒーの売り上げが落ち込んだだけなので、あまり心配しませんでした。今は、売り上げは変わらず1日60~100杯程度です。
好む客層とは?
若者が中心です。学生と会社員の他、周辺の住民が多いです。リピーター客はスロバコーヒーの味を味わいたいと思っているようです。私のスロバコーヒーは機械で作ったコーヒーほど味が濃く、香りも高くありませんが、スロバコーヒーだからこそ、ゆったりと手で淹れているため、マイルドな味わいで楽しめるのが特徴です。ですから、現在、多くのコーヒーショップがある中、自分のコーヒーの特徴を認知し、来てくれるお客さんにも丁寧に説明をして理解してもらっています。それが、今までリピーターが消えていかない理由です。
夢は?
現在、カンボジアでもスロバコーヒーを販売するところが増えています。それはとてもうれしいのですが、販売店が増えていく中で、自分のスロバコーヒーの味をしっかり確立して、他のコーヒーより味が良くないと、お客さんが集まって来なくなります。今後も今のように多くのお客さんが支え続けてくれるなら、今のスロバコーヒーの味をブランド化して、店舗を全国に展開したいです。
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