カンボジアサッカー連盟は12日、プノンペンで記者会見を開き、日本代表・本田圭佑がカンボジア代表のGM（ゼネラルマネージャー）に就任することを発表した。会見にはカンボジア滞在中の本田圭佑はじめ、同サッカー協会のソカ会長らが同席し、カンボジアや日本から多くの報道陣が詰めかけた。

異例の現役プロサッカー選手を続けながらのGM就任

先日のロシアW杯に日本代表として出場した本田は今夏にオーストラリアAリーグ・メルボルン・ビクトリーに移籍したばかり。これからは現役の選手としてメルボルン・ビクトリーでトレーニングを行いながら、カンボジア代表のスタッフと連絡を取り合い、「Head of delegation」という肩書きで実質的な監督として代表チームの強化にあたるという。会見で本田は「サッカーのスタイルと確立することと、サッカー以外のカンボジアの魅力を世界にアピールすること」を目標に掲げた。

カンボジアでクラブ運営とサッカースクールを展開

カンボジアと本田はこれまで2015年11月にロシアW杯予選でカンボジアを訪れたことがきっかけで、現在はプノンペンでサッカースクール「Soltilo-Familia Soccer School Cambodia」を展開するほか、シェムリアップを本拠地とするソルティーロ・アンコールFCは今年からカンボジア1部リーグに昇格し、国内リーグの盛り上げに一役買っている。本田選手のカンボジア代表GM就任に対して、ソルティーロ・アンコールFCの辻井翔吾GMは「これまで約2年間、カンボジアのサッカーを盛り上げるために現地で様々な活動を行ない、カンボジアは将来性のある国だと感じています。今回の出来事を通して今後はクラブとしても個人としてもカンボジアのサッカー界のさらなる発展に貢献していきたい」と語った。＜写真＞カンボジアサッカー連盟公式Facebook pageより

今後のカンボジア代表の展望 ～2年に1度行われる東南アジアNo.1を決める大会へ～

現在のカンボジア代表はFIFAランキング166位。（日本は61位）　今後は9月10日にプノンペンでマレーシアとの親善試合を予定している。これは11月に開幕するSUZUKI CUP（2年に1度行われる東南アジアNo.1を決める大会）のための強化試合。SUZUKI CUPの盛り上がりはW杯以上ともいわれている。過去1度もグループリーグを突破したことがないカンボジア代表だが、今回、強力な援軍を手に入れたことでさらなる期待が持てそうだ。

＜SUZUKI CUP試合スケジュール＞※（）内は試合開催都市
グループステージ
11/8 vs マレーシア（プノンペン）
11/12 vs ミャンマー（ヤンゴン）
11/20 vs ラオス（プノンペン）
11/24 vs ベトナム（ハノイ）

準決勝（ホーム＆アウェイ方式）
12/1,2 第1戦
12/5,6 第2戦

決勝（ホーム＆アウェイ方式）
12/11 第1戦
12/15 第2戦

＜ソルティーロ・アンコールFCおよび、カンボジア代表情報＞

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