カンボジアでは10年に一回国勢調査が行われている。最初の国勢調査は1962年に行われたが、ポルポト政権などの内戦状態に陥ってからは国勢調査は定期的に行われていなかった。だが、1998年に国勢調査が再開され、2008年、2019年と約10年置きに国勢調査が行われている。今回は、2019年に行われた最新の国勢調査の結果をピックアップして簡単にご紹介したい。
カンボジアの総人口の変異
カンボジアの計画省が全国的に実施した国勢調査。2019年3月に発表された統計結果によると、総人口が15,288,489人。10年前(2008年)の総人口の13,395,682人から1,892,807人、すなわち14.1%の増加であった。
その中で、
男子の総人口:7,418,577人で、総人口の48.5%。
女子の総人口:7,869,912人で、総人口の51.5%。
家族規模は4.6人で、2008年以降はほぼ同じだという。
上のグラフは計画省の2019年国勢調査のレポートより
人口が多いところは?
全国25の都・州の中で人口が最も多いのはプノンペン都の2,129,371人(13.9%)である。次はカンダール州の1,195,547人(7.8%)、3番目に多いのはプレイヴェーン州の1,057,428人(6.9%)、またシェムリァップ州の人口は1,006,512人(6.6%)であった。
5番目:バッタンバン州 987,400人(6.5%)
6番目:タケオ州 899,485人(5.9%)
7番目:コンポンチャム州 895,763人(5.9%)
他方、ケップ州の人口が一番少なく、41,798人(0.3%)だった。
人口密度
計画省の国勢調査のレポートによると、首都プノンペンは国の商業や経済、政治、文化の中心地であるため、労働市場としての規模も最も大きく、縫製業や建設業、観光業、教育、商業などにまつわる多くの職業が提供されている。従って、プノンペン都内の密度は全国で一番多く、1平方キロメートル当たり3.136人だという。それに次いで、カンダール州(376人)、タケオ州(252人)、プレイヴェーン州(217人)、コンポンチャム州(197人)、スヴァイリェン州(177人)、プレアシアヌーク州(156人)、トボーンクモム州(148人)、バンティアィミェンチェイ州(129人)、ケップ州(124人)、コンポンスプー州(124人)、コンポット州(122人)となっている。
他方、シェムリァップ州やコンポンチュナン州、パイリン州、バッタンバン州、コンポントム州の人口密度は1平方キロメートル当たり49~97人。コッコン州やモンドルキリ州、ストゥントレン州は人口密度が最も低く1平方キロメートル当たり6~12人だという。
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