(日本語) パラスポーツinカンボジア⑤「第10回ASEAN Para Games へ向けて」
(日本語) パラスポーツinカンボジア⑤「第10回ASEAN Para Games へ向けて」
2020.02.13

12/10にカンボジア生活情報誌NyoNyum104号を発行しました。

NyoNyumにて101号から連載している、カンボジアで長年、障がい者スポーツ(パラスポーツ)の普及活動を行なっている団体、ハート・オブ・ゴールドの米山遥香(よねやま・はるか)さんが普及活動の様子を紹介するコラム Para-Sports in Cambodia! をNyoNyum WEBでも公開します。

第5回目の今回は、3月に開催予定の第10回ASEAN Para Games へ向けての様子です。

 

ハート・オブ・ゴールドとは


1996年12月に開催されたアンコールワット国際ハーフマラソンに関わった人々により、「スポーツを通じて国境、人種、ハンディキャップを超えて希望と勇気の共有を実現」することを目指し、1998年 10月10日にNGOとして発足。

2001年3月には岡山県よりNPO法人認定を、2012年には岡山市から認定 NPO法人となり現在に至る。

被災地や紛争地および開発途上国の子どもた達、障害者、貧困者層の人々に対して、スポーツや教育、そのほかの活動を通じて自立につながる事業を行い、苦境 に立ち向かう人々や子ども達が人生にchallengeするための「希望と勇気」を持つことができる機会創造に寄与することを目的としている。

特に、途上国の人々が自分たちの抱える問題を自らの力で解決していけることを目指し、彼らの視点に立って、彼らとともに人材育成に力を注いでいく。
※HEARTS of GOLD公式WEBサイトより

パラスポーツとは


障がい者スポーツの世界大会として、1960年のローマオリンピックから行われていたが、「パラリンピック」という正式名称が使われ始めたのは1988年のソウルオリンピックから。

日本は1964年の東京大会から、カンボジアは2000年のシドニー大会から参加している。

最近、障がい者スポーツのことを”パラスポーツ”という名称で呼ばれることが多く、最近では日本国内でも様々なパラスポーツの大会が行われることが多い。※東京パラリンピック詳細はこちら

 

3月開催予定!第10回ASEAN Para Games へ向けて

東南アジアのオリンピック・パラリンピックともいえる SEA Games(東南アジア競技大会)・ASEAN Para Games(アセアンパラゲームズ)が、今回はフィリピンで開催されます。

SEA Games は 2019年 11 月から12 月に開催されましたが、2020 年 1 月に開催予定だった ASEANPara Games は開催国の事情により 3 月末に延期となりました。

 毎日トレーニングに励む ASEAN Para Games に出場予定の選手
毎日トレーニングに励む ASEAN Para Games に出場予定の選手

カンボジアからはパラ陸上、パラ水泳、車いすバスケなど 9 つの競技団体が参加する予定です。
正直なところ無事に開催されるのかハラハラドキドキしています。

2023年にはカンボジアで初めて開催される予定です。
運営準備はすでに動きだしており、選手たちも自国開催に向けてトレーニングにより一層力が入っています。

また2019年12月末より JICA 短期派遣ボランティアとして安部健也さんがハート・オブ・ゴールドに派遣され、障がい者スポーツ事業で3ヶ月間活動してくれます。

 JICA 短期派遣ボランティアの安部健也さん (左)
JICA 短期派遣ボランティアの安部健也さん(左)

高校では陸上競技部に所属していたり、大学では学生トレーナーとして陸上競技部のサポートをしていたりと、その経験を活かし、今回はコーチと協議しながらトレーニングメニューの改善、新しいメニューの提案等パラ陸上選手へ向けて指導してくれています。

ASEAN ParaGames が3月に延期になったことによりまずは大会へ向けてがっつりとトレーニングと準備を行い、メダル獲得、記録向上に貢献できるようサポートしていきます。

 

追記:3月に開催予定だった第10回ASEAN Para Gamesですがコロナウィルスの影響等もあり、再度日程が延期となりました。日程が決まり次第こちらで報告させていただきます!

 

この記事を書いた人:米山遥香


カンボジア在住5年目の27歳。大学時代、健康スポーツについて学ぶ傍ら、カンボジアを支援する学生団体でボランティア活動を行い「将来カンボジアでスポーツ開発に関わる仕事がしたい」と思っていたところ、NPO ハート・オブ・ゴールドに出会う。卒業後にカンボジアへ渡り、同団体で2年間インターンとして活動し、3年目から職員に。

これまでの記事

・第1回:ハート・オブ・ゴールドがカンボジアでパラスポーツ支援を始めたきっかけ


・第2回:カンボジアパラ陸上競技会と プノンペン補習授業校の社会科見学

・第3回:注目のパラ陸上選手を紹介!

・第4回:アンコールワット国際ハーフマラソンへ向けて&結果報告

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