(日本語) 親と子の2軸で持続的な教育支援を行うレイモンドさん
(日本語) 親と子の2軸で持続的な教育支援を行うレイモンドさん
2020.02.20

カンボジア国内で配布しているフリーマガジンNyoNyumで連載中のハラハタミオさんがカンボジア人社会起業家の活動を紹介するコラム「ソーシャルマッチ for SDGs」をNyoNyum WEBサイトでも公開!

第5回目では、NyoNyum105号で掲載した、子供だけでなく親に対しての教育への理解促進を促すなど、2軸での支援を行うレイモンドさんの活動を追う。

ソーシャルマッチ for SDGs とは

これまで「# value!」という名で現地社会起業家とつながれるサービスを提供していました。

そして2020年より、私たちが生きる社会を前進させるマッチング、ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)とのマッチングという思いを込めて「ソーシャルマッチ for SDGs」に変更。

カンボジア人社会起業家とつながることができるマッチングサービスを展開しています。

社会起業家が取り組む事業は、医療、福祉、環境、食品、モノづくり、インフラ、交通、教育、芸術など多岐にわたります。

社会起業家との情報交換や、協業・研修・視察などご興味がある方、お気軽にソーシャルマッチまでお問い合わせください!

ソーシャルマッチ for SDGs ホームページ

「貧困を解決できるのは教育だけ」

「子供たちが笑っていられるのは、今の自分たちが置かれている環境を理解していないからだ。

将来大きくなっても笑顔でいられるように、子供たちを私はサポートするんだ」と語るのは、子供の教育支援 を 行う NGO「KCS(Kids CambodiaSolutions)」の代表レイモンドさん。

KCS が支援するのは、土地開発によって強制移住を強いられた子供たち。

KCS が支援している27人の子供たち。初めての運動会が開催された時の様子
KCS が支援している27人の子供たち。初めての運動会が開催された時の様子

レイモンドさんが初めて村を訪れた時は衝撃的だったといいます。ゴミの上に木をつぎはぎして造られた隙間だらけの家、昼間から漂うお酒の匂い、ギャンブルに盛り上がる大人の声。

そんな中を裸足で駆け回る子供たちを見てレイモンドさんは、「貧困を解決できるのは教育だけ」と確信をもち、27 人の幼稚園児たちを大学卒業まで支援することを決意しました。

この NGO の特徴は「親と子の 2 軸」で教育支援を行っていることです。

学校よりも家族といる時間の方が長い中で、親の協力なしには子供たちを変えることはできない。

設立以来、毎週行っている保護者ミーティングも初めは参加者 1 人でしたが、子供たちの変化を見て徐々に考え方が変化し、設立から 3 ヶ月たった頃には保護者全員が参加していました。

また、支援を始めた当初は 3 歳だった子供たちも今は 9 歳になり、英語で会話ができるほどにまで成長しています。

今、小学 3 年生の子供たちが大学卒業まで勉強を続けられるように、KCS では寄付、スタディーツアーの受け入れ、協業先を募集中ですので、ご興味がある方はお気軽にソーシャルマッチまでお問い合わせください !

 

もっと詳しく見てみたい!

ソーシャルマッチ for SDGs のサイトでは、村の様子なども見ることができます。

カンボジアの発展の裏側で犠牲にあう子供たち。親と子の 2 軸で持続的な教育支援を行うNGO。

 

これまでの記事はこちら!

第1回目:障がい者の自立生活センター「PPCIL」を設立したサミスさん

第2回目:村の貧困問題の解決と女性のサポートをしているチョムナップさん

第3回目:カンボジアの僻地に安全な水を届けることに命を注ぐ、ウィベンチャー社

第4回目:カンボジア在宅看護・介護ビジネスのパイオニア、フィルムさん

NyoNyum105号について

この記事を書いた人:ハラハタミオ

1992 年生まれ、愛媛出身。
大学卒業後
アリババ株 式会社を経て、2016 年プノンペンにある人材紹介会社 CDL に入社。同オフィス内に本を自由に共有できるプノンペンブックポスト(通称 PPBP)の設置、コミュニケーションが生まれる T シャツ「カンボジア T2.0」販売。カンボジア人社会起業家を応援するプラットフォーム「ソーシャルマッチ for SDGs」の運営などさまざまな活動を行っている。2020年1月より法人化し、ソーシャルマッチ for SDGsのCEOに就任。

●個人ブログ:ハラハタミオ@カンボジア
●Twitter:@harahatamio
●Instagram:@cambodiat_2.0
●ソーシャルマッチ for SDGs: hash-value.com

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