このコラムはプノンペンにあるラッフルズメディカルカンボジアの八木加奈恵先生がカンボジアで子育てを通じて様々な子供との接し方などを紹介していきます。
今回は「共感の声かけ」についてお話します。
「共感の声かけ」
「大丈夫、大丈夫、痛くないよ!」と言う人が多いのではないかと思います。
この言葉には、早く痛くなくなるといいねという心配する気持ちが隠れているのだと普通の大人であれば想像できます。
しかし、この言葉を掛けられた子供の気持ちはどうでしょうか?
「 今こんなに痛いのに、どうして痛くないって言うの?全然大丈夫なんかじゃないよ」と思うのではないでしょうか?
子供は、周りの人に自分の気持ちを分かってもらえるととても安心します。受け入れられたという気持ちになります。これは大人でも同じだと思います。
もし子供が転んだら、「痛かったね、痛かったね、でも絆創膏貼ったら大丈夫だよ」というように、最初に共感の言葉を掛けてあげると良いと思います。
別の例を挙げると、宿題をするのが嫌な子に「つべこべ言わずに宿題しなさい!」と言うのと、「宿題嫌だよね、でも頑張ろうか」と言うのではどちらがやる気になるでしょうか?後者だと思いませんか?
子供に声かけをするとき、まず最初に共感の言葉を掛けてあげてみてください。誰かと喧嘩したとき、学校に忘れ物をしたとき、嘘をついたときなども、いきなり叱るのではなく、その前にどうしてそうやってしまったのか、共感してあげてください。
それだけで、子供は随分素直になると思います。
ラッフルズメディカルカンボジア小児科専門医、総合診療医、タッチセラピスト。乳児検診、発達障害児診療、成人の心療内科等臨床経験多数。平日毎日出勤。2 児の母(子育て中)。
Raffles Medical Cambodia
<過去の記事一覧>
1:子供のストレスとどう向き合う?
2:友達付き合いの大切さ
3:不登校①
4:不登校②
5:「過保護」と「過干渉」
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