カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!今回はカンポット州をご紹介します。
州名 : カンポット
州都 : カンポット
面積 : 4,873km²
人口 : 592,845(2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから国道3号線で148km
自然資源が豊富で稲作、畑作、漁業が中心の州。最近は観光やセメント、製塩、水産加工、森林副産物、果樹などの産業が発達しはじめている。
特産品としては“果物の王”ドリアンが有名。5月~7月は、熟した実をつけたドリアンの樹がどこでも見られる。
ダウンタウン
カンポットの中心街は100年以上の歴史を持つ古い町。かつての宗主国フランスの面影を残す建築物も少なくない。
町はコンポンバーイ川によって東西に分かれ、にぎやかなのは東側。川に架かるアンタヌー橋(虹の橋)から見る朝日は絶景。とれたてのカニ、イカ、エビなどを好みの調理法で味わえる料理は海辺の町ならではの醍醐味。
ボッコー山
往時の栄耀栄華をしのばせるカジノ跡ボッコーとは、牛の背中のコブという意味。遠くから見ると、牛が戯れる様子に見えることからボッコー山と呼ばれてきた。麓のゲートから標高1,075mの山頂までは32km、ジャングルの中の道を走る。悪路のため、たっぷり2時間はかかる。路肩の表示や標識もほとんどないので、四輪駆動車と高度な運転技術が必要。山頂には、1950年代のフランス統治時代に建設されたカジノ、給水場、キリスト教寺院などの廃墟がある。
ワットソンパゥプラン
むかし、ボッコー山は大海の中にあった。あるとき、中国の商人のグループが5艘の船でこの地にやってきた。彼らが失礼な言葉を使っているのを聞いたこの地の守り神は大変に怒り、5人を石に変えてしまった。その後、地域の人が寺院を建立し、ワットソンパゥプラン(ワット=寺院、ソンパゥ=船、プラン=5)と呼び今日に至っているという。
プレークオンパルリゾート
市街から国道3号線を西に18km、ひなびた海岸リゾートが2kmにわたって広がる。ヤシの木がつくる木陰には涼風が流れ、のんびりと散策を楽しめる。洒落たゲストハウスやホテルなどが建ち並び、現在も建設ラッシュが続いている。行くなら今のうちがおすすめ。
トゥックチューの滝(TOEUK CHHOU)
つり橋はかなり揺れるので、渡るには勇気がいる市街から北へ8kmのところにある滝。付近にはドリアンの果樹畑が広がり、5月から7月にかけて、多くの実をつけたドリアンの木が見られる。トゥックチューの滝は、雨季も乾季も水が絶えることはなく、大きな岩に勢いよく水しぶきを上げる。滝まではつり橋を渡って行く。
トゥックチュー動物園
滝へ行く道路の手前を左折すると動物園に出る。2000年にオープンした民営の動物園で「野生動物救済センター」と名付けられている。車やバイクで園内を回りながらトラ、ニシキヘビ、サルなど50種類の動物を見ることができる。
プノンチュゴーク
市街から12kmのところにある行楽地。目印はなく、分かりにくい場所にあるので、地元の子供たちに案内を頼むのがいい。車を置いて1kmほど田畑の中を歩く。203段の階段を上りきると、紀元6世紀ごろに建立されたという小さな洞窟がある。
プノンチュゴークの名前は、むかし、ハヌマンがセイダー(シータ)姫を助けるためにやってきて、この場所でハヌマンが前かがみになって(=チュゴーク)姫を探したことに由来する。山頂の岩には“ハヌマンの足跡”がある。
コンポントラーイ山
市街から38kmのところに小高い岩山がある。周辺には樹木が生い茂り、森林浴を楽しむことができる。真っ暗な洞窟に続く道を通ると、カンボジア人が聖地としてお祈りに来る高くて大きな岩に到着する。
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