(日本語) パラスポーツinカンボジア②「カンボジアパラ陸上競技会と プノンペン補習授業校の社会科見学」
(日本語) パラスポーツinカンボジア②「カンボジアパラ陸上競技会と プノンペン補習授業校の社会科見学」
2019.08.16

8/10に発行したカンボジア生活情報誌NyoNyum102号でも連載しているカンボジアで長年、障がい者スポーツ(パラスポーツ)の普及活動を行なっている団体、ハート・オブ・ゴールドの米山遥香さんの記事をWEBでも紹介したいと思います
第2回目の今回はカンボジアパラ陸上競技会と プノンペン補習授業校の社会科見学についてです。

 

パラスポーツとは


障がい者スポーツの世界大会として、1960年のローマオリンピックから行われていたが、「パラリンピック」という正式名称が使われ始めたのは1988年のソウルオリンピックから。日本は1964年の東京大会から、カンボジアは2000年のシドニー大会から参加している。最近、障がい者スポーツのことを”パラスポーツ”という名称で呼ばれることが多く、最近では日本国内でも様々なパラスポーツの大会が行われることが多い。


その中でも特に視覚障がい者によるブラインドサッカーは陸上競技とともに人気で日本各地にクラブチームができて大会が行われるなど普及しており、2014年に東京で行われたIBSA ブラインドサッカー世界選手権では初の有料試合ながら開幕戦と決勝戦は満員(1300席)でチケットが完売となるなど来年のパラリンピックでも人気種目のひとつになることが予想される。

※東京パラリンピック詳細はこちら

 

 

ハート・オブ・ゴールドとは


1996年12月に開催されたアンコールワット国際ハーフマラソンに関わった人々により、「スポーツを通じて国境、人種、ハンディキャップを超えて希望と勇気の共有を実現」することを目指し、1998年 10月10日にNGOとして発足。2001年3月には岡山県よりNPO法人認定を、2012年には岡山市から認定 NPO法人となり現在に至る。
被災地や紛争地および開発途上国の子どもた達、障害者、貧困者層の人々に対して、スポーツや教育、そのほかの活動を通じて自立につながる事業を行い、苦境 に立ち向かう人々や子ども達が人生にchallengeするための「希望と勇気」を持つことができる機会創造に寄与することを目的としている。
特に、途上国の人々が自分たちの抱える問題を自らの力で解決していけることを目指し、彼らの視点に立って、彼らとともに人材育成に力を注いでいく。 ※HEARTS of GOLD公式WEBサイトより

 

カンボジアパラ陸上競技会とプノンペン補習授業校の社会科見学


当会はカンボジアのパラリンピック委員会(National Paralympic Committee of Cambodia 以下、NPCC)と共催で、2017年から毎年カンボジアパラ陸上競技会を開催しています。パラリンピック選手として陸上選手が増えてきている一方でカンボジア国内でのパラ陸上短距離の大会がなく、選手の試合経験が少ないため、国際大会では他国との実力の差を見せつけられていました。そこでカンボジア国内での陸上競技会を継続して行っていくことで選手のモチベーションアップや競技力向上を目指します。

 


また、2023年にカンボジアで開催される「ASEAN Para Games」でスムーズな運営ができるよう、そして将来的にNPCCが自立した大会運営を行っていけるようスタッフの育成にも力をいれています。
6 月には当会代表の有森裕子がカンボジアを訪問したのに合わせ、「第3 回カンボジアパラ陸上競技会」にプラチナスポンサーとして支援いただいたActivePeople’s Microfinance Institution Plc.様に直接お礼をお伝えし、NPCCと当会からの感謝状を渡しました。

6月8日(土)に、プノンペン補習授業校の皆さんが社会科見学として当会の障がい者陸上の活動現場である
オリンピックスタジアムを訪問しました。室内での団体説明、パラ陸上に関する話をした後は、競技場で実際にパラ陸上選手と交流し、レーサー(陸上競技用車いす)体験や、パラ選手とともにリレーを行いました。普段あまり関わることのないパラ選手と交流でき、とても楽しそうでした。NPCCや当会としてもパラスポーツ啓発活動のモデルとして、今後カンボジアの子ども達にも実施していきたいと思いました。

現在、2020 年に開催予定の次回大会「第4 回カンボジアパラ陸上競技会」のスポンサーを募集中です。少しでも興味のある企業様、詳細を知りたいという企業様がいらっしゃいましたら米山までご連絡いただけますと幸いです。(問い合わせ先:hg_yoneyama@hofg.org)

 

 


筆者: 米山遥香
カンボジア在住5 年目の27歳。大学時代、健康スポーツについて学ぶ傍ら、カンボジアを支援する学生団体でボランティア活動を行い「将来カンボジアでスポーツ開発に関わる仕事がしたい」と思っていたところ、NPO ハート・オブ・ゴールドに出会う。卒業後にカンボジアへ渡り、同団体で2 年間インターンとして活動し、3 年目から職員に。

< 前回の記事はこちら>

<HEARTS of GOLD情報>

公式WEBサイト

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