スオスダイ!スースダイ!
NyoNyumでインターンのせいしろうです。(前回の記事はこちら)
6か月のインターンがついに終わります。最後のインターン日記です。
絆フェスティバル
先日、絆フェスティバルがありました。
絆フェスティバルは学園祭のような催しです。ホールでのパフォーマンス、企業の販売ブース、そのほか様々な体験コーナーとワークショップが、プノンペン大学にあるCJCC(あのオータムフェスティバルの会場です)で行われました。
いちばん迫力があったのは、帝京大学のチアリーディングチーム「BUFFALOSE」のチアリーディングパフォーマンスでした。このチームは全日本学生選手権で準優勝、チアリーディング世界選手権大会で優勝された超強豪チームです。
BUFFALOSEの選手たちは、JENESYS2020の交流事業でカンボジアに来られました。絆フェスティバルの他に、ノートン大学のチアリーディング部との合同練習、交流をされたそうです。
実は、私も初めてのカンボジアにはJENESYSで来ました。これがきっかけで今カンボジアにいるわけですが、そのカンボジアのインターンも残り数日です。
ということで私のカンボジアを振り返ってみようと思います。
JENESYS2017
はじめてのカンボジアは2018年2月末のことです。日本政府主導の「21世紀東アジア青少年大交流計画JENESYS」のプログラムでやってきました。
日本の高専生と、カンボジアの工科大学、専門学校の学生がロボット製作を通じて交流するというプログラムでした。
高専は高校と短大が合体した5年生の学校で、全国に57校あります。各高専にそれぞれの特色があり、いろいろなタイプの現役高専生が全国におよそ5万人います。
JENESYSのプログラムには、このうち徳山、明石、熊本の3つの高専からそれぞれ高専生5人の計15人が参加しました。この15人と20人ほどのカンボジアの学生が、王立プノンペン大学の横にある Institute of Technology of Cambodia (ITC)にてロボット制作をしながら交流しました。
ロボットと言ってもレゴブロックを組み合わせた簡単な物です。しかしロボットはうまく動きませんでした。
この時に、交渉と通訳のスペシャリストとして同行していたのが、NyoNyum発行元CJSの敏腕社長で通訳士の山崎幸恵さんでした。
このご縁がきっかけで、インターンをさせて頂き、たくさんの勉強をさせてもらいました。
はじめてのカンボジア
はじめてのカンボジアでは、人々の勢いと町の風景の違いにただ圧倒されていました。全然違う景色、雰囲気はとても興味深く思えたと記憶しています。町中の人のしぐさ、特に人の表情には温かさと安心感があり、景色の違和感と相まって、とても魅力的な国に思いました。
JENESYSのプログラムはロボット交流がメインで、安全の都合から自由な時間も短かったため、町にある不思議なものをじっくり見ることができませんでした。
道端にある露店や、狭い路地、そこには何があるのだろうかとバスの中から眺めていました。アンコールワットも見れませんでした。また来ようと思った1つの理由でした。
2回目のカンボジア
2回目のカンボジアには9月にやってきました。
飛行機の窓から、赤みがかった太い筋が大地を這っているのを見てビビりました。
路地、露店、夜の町を肌で感じることができました。はじめはおっかなびっくりという風でしたが、もう慣れてしまいました。そういう気になっているだけかもしれないと思います。
本当はまだまだ何もわかっていないけれど、わかった気になっています。もう終わる頃になって、もっと奥まで行けばよかったと後悔していることが、何よりの証拠です。
念願のアンコールワットも見ることができました。しかし、地球の歩き方「アンコールワットとカンボジア」を持っていき忘れてしまったので、よくわからないままに見歩きました。
よく知らなければ、ありがたさもなにもないただの石積み。文化や歴史を本当に知るのは難しいと感じました。
インターン
インターン前半はオフィスでの仕事が多くありました。よちよち歩きながらも頑張ったと思います。後半は外に出る機会がいくつかありました。芸術大学を訪問したときはクメール語が解らずに大変な思いをしました。
カンボジアにお邪魔して、カンボジアのことを伝えようというのにクメール語ができないというのは大変な冒涜だと思いました。悲しいです。
インターンではいろいろなお仕事の側面を体験できました。6か月の海外での社会人体験は非常に大きい経験です。ここで得た知識や経験は将来いかようにも使える可能性があると思います。
よく耳にするような「もっと学生の時に勉強しておけばよかった」というのも体験しました。なんとリトライがあります。2回目の人生。解脱できるよう頑張ります。
いろいろ思うことがありましたが、一番は仕事は大変だということです。少なくとも専門と同じか近い分野を選んだほうがいいと思いました。
カンボジア生活
私生活でも発見と反省が多くありました。
クメール語への挑戦自体は良かったです。が結果は残りませんでした。小さな発見があったが割に合うかは疑わしい限りです。こういう点で経験の共有が必要だと思いました。
この留学中で終始悩んでいたのが、英語をするかかクメール語をするかという「云わばどうにもならない」問題です。「積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいた」
食事はいろいろ試した結果、毎日同じような物でもよいことが分かりました。これは大きな発見だと思います。
始めの頃はいろいろなレストランをさがしては試していましたが、億劫になりました。なので毎晩パスタを茹でて食べていました。さらに、茹でるのも億劫になって豆腐を食べるようにしました。低糖質食というのを見つけて、その日からお肉をよく噛んで食べるようにしました。それから特に問題は起こっていません。
そして、働きながら勉強するというのは非常に難しいことだと分かりました。
非常に強い決意や自制心が各所で要求されます。にきびを気にしていてはどうにもなりません。
おわりに
もっといろいろできただろうと思います。しかし、今の実力では不十分だというのも感じました。現実を直視し目標を失わずに、即決即動を実践するしかありません。
言い訳のようですが悔いはありません。出来なかったことは次の場所でチャレンジすればいいのです。もっと知識、技を身に付けます。
私のカンボジア留学はおしまいです。この前後の脈略のない、まるでウサギ穴にでも落ちたかのような冒険はもうおしまいです。はてさてこの先どうなるのでしょうか。いつかご紹介できる日が来ることを願っています。
多くの皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました。
これまでのインターン日記一覧
1 新シーズンのはじまりと家さがし
2 プノンペン大学CJCCの秋祭りで初取材?
3 カンボジアインターンのランチ事情
4 インターンの休日!シンガポール編
5 プチュンバン前半!寂しいプノンペン
6 はじめてのアンコールワット
7 ショッピング情報?陶器と自転車編
8 ビザをもらいにホーチミンに行ってきた!
9 カーロッシーのキァさんに会ってきた
10 メコン川の向こうの田舎に行ってみた
11 2019水祭りをちょっと歩いてみた
12 NyoNyumインターンの仕事内容?
13 謎のもつ煮とニャムニャムおばあさん
14 新企画!スナック屋台のママがこの町を変える
15 お仕事とお仕事観の変化の振り返り
16 すごい食事について
17 田舎の日本語教室を見学してきた
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(日本語) 田舎の日本語教室を見学してきた【インターン日記シーズン4⑰】
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(日本語) すごい食事について【インターン日記シーズン4⑯】
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