カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!カンボジア第2の都市であるバッタンバン州をご紹介します。
州名 : バッタンバン
州都 : バッタンバン
面積 : 11,702
人口 : 987,400 (2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから国道5号線で291km
昔むかし、ター・ドンボーン・クロニュン(ター=おじいさん、ドンボーン=棒、クロニュン=真っ黒)という名前の有名な隊長がいた。
シャム軍(現在のタイ)との戦争の際に、隊長が棒を投げると、棒はこの地域のどこかでなくなってしまった。
それ以来、この地域はバッドンボーン(バッ=なくす、ドンボーン=棒)と呼ばれるようになった。
像は、州のシンボルとして1997年に建立された。国道5号線から州内に入ると最初にこの彫像が出迎えしてくれる。高さ8m。正座して両手にドンボーン・クロニュン(黒い棒)を捧げ持っている。
これはカンボジアが独立したことを意味する。
州役所
1904年にクメール人領主の邸宅として建てられたが、1907年にフランスが役所として使用し、現在は州役所として使われる。
博物館
バッタンバン州の遺跡から出土した貴重な彫像などを展示する小さな博物館。
クメール芸術の粋を堪能できる。
プサーナット
1930年に建設された市場「プサートム」は、その後プサーナット(待ち合わせ)と呼ばれるようになった。
フルーツビレッジ
市街から6km。川沿いのコンポンサイマー村はオレンジやザボンの果樹栽培が盛ん。
クメールの伝統的な家
今でも家具が残されている市街から約3Km離れた村に、1900年代に建設されたカンボジアスタイルの家19軒が残されている。ポルポト時代、クメール・ルージュ軍は稲の倉庫やダイニングルームとして利用した。
現在は観光局が管理している。
プロホックマーケット
市街から10km、州内で最大のプロホック(伝統的な魚の発酵食品)マーケットがある。
バノン遺跡
11世紀末、テシャーヴァルマン2世によってバラモン教を奉るために作られたが、以後は仏教寺院となった。
ロンヴェーグ時代にソノン王子が遺跡の中から刀を引いて国の未来を占い、祈りをささげた。以来、住民はこの遺跡を「バノン(祈る)」と呼ぶようになった。
ワットアェックプノン
11世紀初め、スーリャヴァルマン1世によって建てられたお寺。
1977年(ポル・ポト時代)に虐殺刑務所として使用され、1週間に100人の人が殺害された。
プレックトァル
市街から105km。トンレーサップ湖沿いの野鳥のサンクチュアリ。欧米人観光客に人気。
10月~12月には、ボートクルーズでトンレーサップ湖周辺に生息する野鳥観察を楽しむことができる。
コンピンプーイ灌漑施設
市街から35km。ポル・ポト時代に水田に灌漑用水を引くために国民の人力で建設された。ダムは幅8km。
2001年にイタリアと日本のODAによって改修作業が行われ、現在でも灌漑のために活用されている。
プノンサンパウ
空を覆うコウモリの大群
洞の中には人骨が保管されている市街から13kmにそびえる山。山の奥に洞穴があり、ポル・ポト時代には多くの人がこの洞穴で殺された。
500段の階段を上りきると頂上。心地よい空気がみなぎる。夕暮れにはコウモリの大群が鳴きながら飛ぶのが見られる。
プノンサンパウには名前にまつわる伝説がある。
昔、一人の王子が仙人から呪術を習得し、仙人の孫の美しい少女と恋に落ちた。
ある日、二人は森でワニの卵を見つけ、家に持ち帰り、生まれたワニをアトゥンと名付けて可愛がった。その後、王子は宮殿に戻り妃を迎えた。アトゥンは王子の心変わりを怒り、王子がサンパウ(舟)で妃への贈り物を運んでいる途中、舟を沈め、家来を殺してしまった。
それ以来、この山をプノンサンパウと呼ぶようになった。というもの。
フライングベッド(竹列車またはロリー)
5~6人の観光客を乗せて8kmの線路を走り、風景や夕日を鑑賞する。
事故には十分な注意が必要。
線路を利用して重い物を運んだり移動するのに使われている“公共交通”。 対向車が来たら急いで荷物を降ろし、ロリーを線路から外し、列車が通り過ぎたら再び組み立てて移動を再開する。
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