最新号NyoNyum108号の特集は、「トゥールトンポンエリア街歩き!~頑張る商店街応援企画~」と題して、プノンペンのトゥールトンポン地区(通称ロシアンマーケットエリア)のいろいろなお店の情報を紹介してきました。
それぞれの店のオーナー、マネージャー、スタッフのみなさんが、どんな想いを持って店を運営し、そしてこのコロナの時期を乗り越えてきたのか。
トゥールトンポンエリアに店を構えるレストランに、さらに踏み込んで話を聞かせていただきました。
今回はAZURE BAR AND GRILLのAnastasia Bauerさんです。
AZURE BAR AND GRILL
共同経営者・ゼネラルマネージャー
Facebook page:@AzurePP
Q: こちらのお店には、どのくらい勤めているんですか?
マネージャーになったのは今年2月ですが、店の運営には1年以上関わっています。
Q: 客層はどのような方が来店されますか?
アメリカンスタイルの料理を中心に提供していますが、お客様はアメリカ人だけでなくヨーロッパやオーストラリア、アジアの方もいます。
広々としたオープンエアのスペースなので、家族連れや職場の飲み会、パーティー、ビジネスシーンなど、いろいろなお客様にご来店いただいています。
料理も熟練シェフがお客様のご要望に応じてご用意しますよ。
Q: 日替わりのお得なプロモーションがあると聞きました。
はい。毎週月曜はビーフバーガーがお得に!
同様に、火曜はピザ、水曜はパスタがお安くなります。
木曜は夜7時以降にスペシャルドリンクをご提供します。
金曜は上質な輸入ビーフステーキが特別価格に。これが一番人気です。
土曜はフィッシュ&チップスがお得。
また、日曜は「カリビアングリル」と銘打ったジャマイカ料理のジャークチキンがメインのセットや生牡蠣も楽しめます。
イベントもたくさん開催しています。
火曜はチェスク愛好家の集まり、水曜はアート系のワークショップを、インストラクターのもと学べるタンゴナイト、キゾンバナイト、サルサナイトといったダンス教室も。
木曜の夜は人気DJによるクラブ音楽が楽しめます。
金曜にはラテンダンス好きが集まる大きなイベントもあります。
イベントのスケジュールや詳細、メニュー内容はお店のFacebookページ(@AzurePP)でご確認いただけます。
Q: 世界的にコロナが流行していますが、お店への影響は?
カンボジアでコロナへの不安が広まる1カ月前ほど前に私はマネージャーになりました。
プノンペンで感染者が増える中、店を営業するのか閉めるのか決断を迫られました。
スタッフとも協議を重ね、身の安全のためにしばらく仕事を休んでも構わないと伝えました。
一方で、スタッフからは店が休業になると収入源が失われてしまうと不安の声も。
その狭間で、最終的には営業を継続することに決めました。
本当に厳しい状況でしたが、スタッフ全員が働けるようコロナ禍の間も営業を続けてきました。
スタッフの手洗いと店内消毒の徹底、またお客様にも手指の消毒や検温をさせていただくなど、厳しい感染予防対策を行ってきました。
このような努力の積み重ねと、幸いにも店はオープンエアで換気が十分保たれ、さらにソーシャルディスタンスが十分にとれる広さだったこともあり、お客様の数はそれほど減りませんでした。
さらに売上を安定させるため、デリバリーに力を入れました。FacebookやインスタグラムといったSNSを駆使したほか、お客様のクチコミのおかげもあって、常連に加えて2割ほどは新たなお客様にご利用いただけました。
この結果は、お客様をもてなそうという全スタッフの努力によるものだと思っています。
一方で、私がマネージャーになった頃から始めた各種イベントは実施できなくなりました。
しかし、その分別のプロモーションを考えたり、デリバリーの開発に取り組む余裕ができたんです。
大手デリバリーサービスの会社と提携したことも、デリバリーが広がった要因となりました。
おかげさまで、2カ月のコロナ禍でデリバリーによる売上はぐんと伸びました。
Q: カンボジア、とりわけプノンペンは経済活動が盛んになってきたと思いますが、今後の展望や取り組みなどを聞かせてください。
ほかのお店もそうだと思いますが、少しずつコロナの影響が落ち着き、経済が回復して今まで通り人の往来が戻ってきたことを肌で感じます。
そんな中、私たちは今後どのようにしたらプノンペンのみなさんにお店のことを知っていただき、良いサービスを提供できるか日々考えています。
現在はコロナの感染拡大防止への安全策を重視しつつ、イベントを少しずつ復活させているところです。
コロナによって新たなチャレンジもできました。
ウィズコロナ時代だからこそのサービスやプロモーション、SNSを駆使した宣伝方法など…これらの経験は、アフターコロナにおいても必ず生かせると思っています。
これからもこの逆境を乗り越える べく、スタッフみんなで自由な発想を生み出していきたいと思います。
<お店の詳細はこちら>
<108号特集「トゥールトンポンエリア街歩き!」その他の記事はこちら>
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