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IT技術を活用し農家の貧困問題に取り組むカンボジア企業

カンボジア国内で配布しているフリーマガジンNyoNyumで連載中のハラハタミオさんがカンボジア人社会起業家の活動を紹介するコラム「ソーシャルマッチ for SDGs」をNyoNyum Webでも公開!

第8回目では、NyoNyum108号で掲載した、IT技術を活用し農家の貧困問題に取り組むカンボジア企業を紹介します。

 

ソーシャルマッチ for SDGs とは

これまで「# value!」という名で現地社会起業家とつながれるサービスを提供していました。

そして2020年より、私たちが生きる社会を前進させるマッチング、ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)とのマッチングという思いを込めて「ソーシャルマッチ for SDGs」に変更。

カンボジア人社会起業家とつながることができるマッチングサービスを展開しています。

社会起業家が取り組む事業は、医療、福祉、環境、食品、モノづくり、インフラ、交通、教育、芸術など多岐にわたります。

社会起業家との情報交換や、協業・研修・視察などご興味がある方、お気軽にソーシャルマッチまでお問い合わせください!

ソーシャルマッチ for SDGs ホームページ

IT 技術を活用し農家の貧困問題に取り組むカンボジア企業

代表を務めるヴィエタ氏

カンボジアの農家の貧困問題を解決すべく、農家とバイヤーが直接繋がれるウェブプラットフォームを構築したカンボジア企業がある。

カンボジアは土壌が肥沃で多様な作物が生産できる一方、農家が適切なマーケットにアクセスできていないことや、良質なバイヤーに出会えていないことが原因で、市場価格よりはるかに安い値段で作物が買い取られ農家が貧困に陥っている。

代表のヴィエタ氏はオーストラリアの大学の農学部で修士号を取得後、農業系の国際 NGOで 10 年間勤務。

カンボジア各地の農家を訪問するなかで、農家は共通して適切なマーケットにアクセスできていないという課題を感じ、起業した。

「農業のサプライチェーンを構築したい」と語る代表は、無償で農家が生産する作物と農家の連絡先をプラットフォームに掲載することで、食品事業主や消費者が直接農家から作物を買える仕組みを構築した。

プラットフォームに掲載される生鮮食品や加工食品の種類は150 種類以上に上り、消費者向けだけではなく農家を支援するプラットフォームとして農業で使用する肥料や農機具など、幅広い商品を取り扱っている。

農家を取材し動画制作を行う様子

プラットフォーム事業の他に、生産者の情報がすぐに確認できる QR コードパッケージの開発や、若者が農業に関心を持つような農家のサクセスストーリーを取材した動画コンテンツを制作して、事業主、消費者、および他の農家向けに配信するなど、様々な事業を手掛ける。

代表は今後の展望について、人々が健康になるための知識が不足していることを危惧し、今後は作物の正しい食べ方や栄養素など、専門的な情報を動画コンテンツとして発信していきたいと語る。

 

 

この記事を書いた人:ハラハタミオ

1992 年生まれ、愛媛出身。
大学卒業後
アリババ株 式会社を経て、2016 年プノンペンにある人材紹介会社 CDL に入社。同オフィス内に本を自由に共有できるプノンペンブックポスト(通称 PPBP)の設置、コミュニケーションが生まれる T シャツ「カンボジア T2.0」販売。カンボジア人社会起業家を応援するプラットフォーム「ソーシャルマッチ for SDGs」の運営などさまざまな活動を行っている。2020年1月より法人化し、ソーシャルマッチ for SDGsのCEOに就任。

●個人ブログ:ハラハタミオ@カンボジア
●Twitter:@harahatamio
●Instagram:@cambodiat_2.0
●ソーシャルマッチ for SDGs: hash-value.com

これまでの記事はこちら!

第1回目:障がい者の自立生活センター「PPCIL」を設立したサミスさん

第2回目:村の貧困問題の解決と女性のサポートをしているチョムナップさん

第3回目:カンボジアの僻地に安全な水を届けることに命を注ぐ、ウィベンチャー社

第4回目:カンボジア在宅看護・介護ビジネスのパイオニア、フィルムさん

第5回目:親と子の2軸で持続的な教育支援を行うレイモンドさん

第6回目:僧侶が設立。若者への職業訓練を行うコンポンチャムのNGO

第7回目:性被害を受けた少年のサポートに取り組むカンボジアのスペシャリスト

 

NyoNyum108号について