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どうしましたか #23 鼻から胃カメラ !?

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、胃カメラの進化と新しい検査方法について。

鼻から胃カメラ !?

上部消化管とは食道・胃・十二指腸を表し、その内視鏡検査は一般的に「胃カメラ」と呼ばれる。

1950 年東京大学病院の医師と日本の写真機メーカーが、世界で初めて胃カメラの実用化に成功した。ほかの部位の内視鏡医療においても日本の医師とメーカーが世界を牽引してきた。

特に胃カメラの進歩はめざましく、鉛筆より細くなって「経鼻」つまり「鼻から入れる」カメラが登場したのが 10 年以上前のことである。

それ以来さらにカメラの技術と麻酔方法が改良され、カンボジアに比較して日本では検診や初めて検査を受ける場合には、口から入れる「経口」法よりも標準的になりつつある。

経口法に比べての経鼻法のメリットは、なんといってもオエッとなる嘔吐反射がほとんどないことである。
これは内視鏡が舌根を圧迫しないことによる。

次に口を自由に動かせるので、検査中も会話が可能で、何かあれば直接訴えることができる。
そして局所に用いる麻酔薬の量が少ないため、経口法では検査後 2 時間ほど飲食ができなかったのが、経鼻法では 30 分でそれが可能であり、身体にやさしい検査法といえる。

経口法に慣れている人、鼻から内視鏡を入れるのに抵抗がある人は、必ずしも鼻から入れる必要はない。
経鼻用の細い内視鏡を口から入れれば良いだけの話だ。

(この記事は2014年4月に発行されたNyoNuym70号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

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