どうしましたか #78 COVID-19 騒動の終焉宣言
どうしましたか #78 COVID-19 騒動の終焉宣言
2023.06.25

カンボジア生活情報誌NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健先生が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、「COVID-19 騒動の終焉宣言」についてです。

 

COVID-19 騒動の終焉宣言

私が初めてCOVID-19についてこのコラムで触れたのは 3年前の2020年4-5月号である。それから約2年間ほぼ毎回COVID-19について書いてきた。1年くらい前からカンボジアではあまり気にされなくなってきたので、2022年8-9月号からは違う話題を提供してきた。

しかし日本では、その後もずっと無意味な感染対策がとられていて、アクリル板のパーティションなどが続けられてきた。世界中から不評を買った水際対策はやっと4月29日で撤廃され、5月8日には感染症としての扱いがようやく2類から5類に引き下げられた。WHOも5月6日に緊急事態の終了を発表した。遅きに失した感が否めないが、これでやっと国を越える往来がスムースになる。猖獗を極めたCOVID-19騒動はついに終焉を迎えた。

とは言っても、ウイルスが消滅したわけではない。この原稿を書いている5月中旬現在、当院の外来で COVID-19陽性患者が再び増加している。36℃台の平熱の人から40℃を超える高熱の人まで様々である。一頃よくみられた味覚障害を訴える人はほとんどいない。罹るのは 2 回目という人は少なからずいる。軽症か無症状の人は病院を受診しないであろうから、実際ウイルスを持っている人は結構多い、つまり再び流行していると考えてよい。

しかし恐れる必要は全くない。ウイルスの毒性は低くなったので、死ぬことも、後遺症に悩まされることも、まずもうないからである。

(この記事は2023年6月に発行されたNyoNuym125号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は発行当時の情報です。)

 

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

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48:麻疹ワクチンをうちましたか?
49:ざんねんな(?)デング熱ワクチン
50:風疹ワクチン「も」うちましたか?
51:手足口病は大人にもうつる!?
52:食あたりに気をつけて!
53:クリニック開業とインタビュー
54:狂犬病ワクチンがない!?
55:熱がないのにデング熱
56:問診不可能なカンボジア人患者(前編)
57:問診不可能なカンボジア人患者(後編)
58:開業10周年を迎えて
59:新型コロナウイルス騒動に思う
60:感染症に対するビタミンの不都合な真実。 オーソモレキュラーとは?
61:手洗い習慣の功罪
62:「with コロナ」でいきましょう♪
63:数字に惑わされるな !「ワクチンの有効率」とは?
64:「禁煙のススメ」
65:「トコジラミ」
66:「コロナワクチンをうってきた」
67:「ウイルス変異株は怖いのか?」
68:「中和抗体とは?」
69:「コロナの飲み薬、ついに市場へ !?」
70:「 オミクロン株は終わりの始まり」
71:「長引く咳「感染後咳嗽」とは?」
72:「 日本の水際対策とは何だったのか?」
73:「 今年還暦トム・クルーズの健康法とは?」
74:「いきなり、Cheat Day!」
75:「コレステロールの真実(前編)」
76:「コレステロールの真実(中編)」
77:「コレステロールの真実(後編)」
78:「COVID-19 騒動の終焉宣言」

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