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Moi Moi ライフ #11 村の中学校が開校した!

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリァップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、ついに村に学校ができたことについて。

村の中学校が開校した!

7月に行われた総選挙の影響が様々な形で連鎖し、カンボジアの学校の今年度新学期開始は2週間ほど遅れましたが、10月中旬、ついにバイヨン中学校が開校しました。

初年度は中学1年生3クラスのみのスタートで、生徒数は135名。年齢は、11歳~19歳までとかなりの幅がみられます。

この中には、小学校卒業後、シェムリァップ市内の中学校は遠すぎて通えずに6年生を2回繰り返し、さらに昨年は家で仕事をしながら新中学校の開校を心待ちにしていた、というような生徒もいました。

また、これまでは、地元の小学校を卒業しても、進学しない児童がかなりいたのですが、現時点ではほぼ全員がこの中学校に入学していることがわかり、創設に関わった我々としては、ひとまずほっと一息。

さらに、少々気の早い質問かと思いましたが、中学卒業後の希望進路を尋ねたところ、多くの生徒が迷わず「高校に行きます!」と答えたことは予想外のことでした。

これまで、村の子供たちが中学・高校に進学しなかった理由は、働かなければならない状況に追い込まれていたからだけではなかったようです。このバイヨン中学校ができたことによって、農村部の子供たちの“希望のピース”がひとつ繋がったと感じた瞬間でした。

ところが開校初日から問題発生!生徒たちの「勉強したい!」という意欲は非常に高く、また教育熱心な校長が市の教育長によって選任されたのですが、一般教員が見つからないのです。

カンボジアでは、まだまだ中学教員数が足りないということもあるのでしょうが、町から少し離れた学校では、給料や通勤などの問題で、なり手がいないようです。

さらに、開校1年目で、まだ海のものとも山のものともつかない学校であることも理由のようで、今後、基礎教育を充実させるには、先生方にとっても魅力的な学校をつくる必要があると感じたのでした。

(この記事は2013年12月に発行されたNyoNuym68号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリァップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

 

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1:マンゴーの季節
2:南の国の大きな森での車座会議
3:遺跡修復プロフェッショナル一家
4:新鮮な出会い
5:村の給食プロジェクト
6:読み書きができない村の若者たち
7:ひょんなことからレストラン経営へ
8:おばあちゃんになっても!?
9:中学校がほしい!
10:みんなで中学校をつくろう!
11:村の中学校が開校した!