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Moi Moi ライフ #38 4人目の勤続10年スタッフ

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリアップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、Cafe Moi Moiのスタッフの紹介と、オーナーの優しい想いについて。

4人目の勤続10年スタッフ

カンボジアでは、短期間で職を転々とする従業員が珍しくないのですが、2005年にシェムリアップにオープンしたアンコール・ガーデンカフェレストランCafe Moi Moiでは、少人数ながら皆、自分の仕事に愛着と誇りをもち、オープン当初から勤務しているスタッフもいます。

そしてクメール正月を迎えた今年4月、新たに勤続10年となるスタッフがまた1人誕生しました。
4人目となるのは、アンコールクラウ村に住むソコンさんです。

10年前、栄養失調のようなやせ細った状態で入社してきたソコンさんは、まかない食がよかったのでしょうか、みるみるうちにお肌の色つやがよくなり、3か月ほどたったときには、お肉もついてとても健康的な体形になりました。

しかも、父親を早くに亡くし、家の手伝いをするために小学1年生で学校を辞めざるをえなかった彼女は、20歳になっていたにも関わらず、カンボジア語の読み書きが全くできませんでした。

けれどもお料理は得意。
Cafe Moi Moiで料理の腕を振るい、まじめに勤務して家族を支え、彼女の弟や妹は、皆、高校、大学まで通うことができたのです!
本当にすばらしいことです。

また、勉強は得意ではないのかな~とも思っていたのですが、JSTインターン学生が教える日本語教室では、子供の頃に勉強する機会がなかった分を取り返すかのように熱心に取り組んで、今では日本語の読み書きも少しできるようになりました。

逆境にも負けずに前向きに生きているソコンさん、私はとても尊敬しています。

そんなスタッフとともに、Cafe Moi Moi自身も日々成長し、お客様に愛されるレストランであり続けてほしい…。
それが、運営をカンボジア人スタッフに任せた私の願いでもあります。

皆さま、どうぞあたたかく見守ってくださいませ。
そして、シェムリアップにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください!

(この記事は2018年6月に発行されたNyoNuym95号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリアップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

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38:4人目の勤続10年スタッフ