あなたは教師のキャリアをどう思っているだろうか?「教員の給料はそこそこだが、安定している」という一般の認識がある。現在の社会発展と共に教師のキャリアを親がどう見ているか。ニョニュムスタッフが聞き取りしたものをご紹介したい。
スオン・ソピァクさん(42)はコンポンチャム州に住んでいる商人で、2人の子供を公立学校に通わせている。公立学校の教育の質については、国が定めた基準があり、信頼していると言う。「聞いた話では教員は教育省の管理下にあり、教師になるための訓練もちゃんと受けています。特に、経験のあるベテランの先生がいるから安心して子供を家の近くにある学校に通わせているのです。」そして、ソピァクさんは、教師は人を教育する第二の親のようで、非常に貴重な存在であると述べていた。「人を育成する立場にある教師は何から何まで我々の子供に指導し、人としての道徳や成長を促し、社会が求めるいろいろな知識を教えてくれる人です。だからこそ、我々は教師に常に頭を下げて、尊敬しています。」
ソピァクさんは教師に対する尊敬心を持っているが、教師の仕事を理想に思うのは田舎の若者が大半だと言い、都会の人にはあまり人気がないのではないかという。「教師になることを望む大半の人は農村部の家庭の出身の者だと思います。教師は他の仕事よりあまり稼げないため、都心部の人はこのキャリアを望まないのではないかと思います」と語る。一方で、近年では教師に敬意を示す日を定め、国民がお世話になった恩師にお礼をしたり、教師に感謝する集いをしたりするFBでの投稿を目にする。社会的に今でも教師の存在はまだまだ大きいという。
スーン・ピセットさん(49)はトボンクモム州でジャガイモとゴムの栽培を営んでいる農民である。5人の子供をもつピセットさんによると、この村の先生の大半がこの村出身の人だという。「教員試験に合格した村の若者をよく見かけます。先生になる人は大抵人柄が良く、真面目な印象があります。子供たちを教えてくれる情熱が有難いです。多くの子供を教える教師の仕事は疲れるでしょうから!」
長男が教師だというボ・ソピアさん(53)は、トボンクモム州に住む胡椒栽培の農家である。高校を卒業してプノンペンに上京した息子は、大学で経理学を専攻し学士号を取得したものの就職が決まらなかった。このため、ソピアさんが勧めて小学校教員の試験を受けさせたという。「教師の仕事に就くと公務員のように安定収入があるので、民間企業で就職するより将来的に安定した生活が送れると思います。また民間会社に勤めることができたとしても、息子が実家を離れてプノンペンで就職することは親としてあまり勧められません。実家の近くで就職できる教師が何よりです!」現在は、教師の給料は良くなりつつある上に、このキャリアが人々から尊敬されるものであるため、息子が教師であることに親として誇りも感じていると言う。
ナム・ナレンさん(48)はカンダール州に住んでいる主婦である。3人の子供のうち、次女が教師である。「次女はフンセン・プレイク・タテン高校の教師です。教師になる前に、プノンペンに上京して大学でクメール文学の学士号を取得しました。だが、卒業後は就職がなかなか決まらなかったため、本人が教員養成学校に入るための試験を受けると言ってきました。娘の希望を尊重して見守っていたら、試験合格の連絡がきて、またプノンペンの教員養成学校で勉強することになり、その後、教員になりました。教師を目指す娘の決心の強さに感動しました!」
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