近年、都民の中では筋肉トレーニングの人気が上昇しており、あちらこちらで筋肉トレーニングクラブの看板が目に入る。オフィスワーカーなど日々の生活で汗を流す機会があまりない人々をはじめ、筋肉をつけで良い体形を作りたい人やストレス解消を目的にジムに通う人が多くなっているという。
ジムに通う健康愛好家~「体の筋肉トレーニングによって健康を維持したい!」~
バッタンバン州出身のブン・サムナンさん(39)は、プノンペンで自動車のセールスマンとして働いている。子供の頃から運動に興味がある健康愛好家だ。「幼い頃からジムに通って筋肉トレーニングをしている人々の格好をみて憧れていました。大人になり、しっかりとした筋肉を付けるには専門のトレーニング方法があることを知りましたが、日々の生活で忙しくて定期的にトレーニングができない時もあります。でも、私は決して諦めません。」
週に3、4回ジムに通うサムナンさんは、いくら忙しくなっていても必ず週に数回ジムに行くようにしているという。「ジムに通うことにより、体の調子がよくなり、夜もよく眠れます。そして、食欲も旺盛で、ストレスも抱えず健康を維持するのに最適です。」サムナンさんは、自分自身だけでなく、ジムに行く時は奥さんも誘って時々連れて行っているという。たいてい一日1時間程度ジムで筋肉トレーニングをしている。
筋肉トレーニングは健康のためになるというものの、食事のバランスや適切なトレーニングが大切だという。「ジムに行くとインストラクターがいるため、最初から指導してもらうことをお勧めします。正しい筋肉トレーニングをしなければ、効果は100%得られません。同時に、トレーニング後の食事のとり方もきちんと学べば、きれいな筋肉が身に付けられます。つまり、コーチの指示に従って正しくやるように努めれば、必ず良い結果が得られます。」
近年はカンボジアの人々が以前よりも体の健康を大切にするようになり、ジムで運動する傾向がみられる。特に、都会の若者にその傾向が強い。「今、プノンペンでは私の年齢層の人ばかりではなく、オフィス勤めの若い男女もジムに来ています。筋肉で体形を整え、女性は美しいボディーライン、男性はシックスパックを目指すといったように、若者の間で人気が高まっています。」
「Tos Gym」のオーナーインタビュー~健康トレンドにのって我がジムの設備を充実したい!~
プノンペン都内にはあちらこちらにジムの施設がある。ジムでの運動を通じて体の健康を考える都民が多くいるようだ。都内で事務を営むオーナー兼経営者とジム所属のインストラクターにニョニュムスタッフがインタビューを行った。ジムの経営状況とジムに通う人々の事情をご紹介したい。
プノンペン出身で「Tos Gym」(ジムをしようという意味)というジムのオーナーであるリー・ブンロンさん(33)は健康、運動、筋肉トレーニング、そしてボクシングの愛好家である。ジムのオーナーになったきっかけについて次のように語ってくれた。「実は私が一番好きなのはクメールボクシングなのですが、最初はボクシング場だけのスポーツセンターを運営しようとしました。ですが、空いているスペースがあり、ボクシングだけでセンターに足を運ぶ客も少ないのではと思ったため、ボクシングトレニングーもできるちょっと変わったジムを開くことにしました。」
「Tos Gym」が正式にオープンしたのはコロナ感染症の直前の年である2018年だった。オープンした当初は、ジムに足を運んでくれた客は多かったという。「オープンした当時はこの地区にはジムがあまりありませんでした。今はジムやフィットネスクラブがあちらこちらにあります。でも、今でも私たちのジムに通うお客さんは減っていません。私たちのジムにはコロナ感染症の前からのお付き合いのあるお客さんがいるので、苦難を乗り越えることができました。そして、この2年間は、我々のジムではオンラインとオフラインの両方でマーケティングに力を入れています。さらに、ジム内には新しい設備ばかりではなく、マッスルトレーナーとクメールボクシングのインストラクター、ダイエットのインストラクターを含む最大6名のコーチ体制で、お客さんのニーズにお応えるようにしています。」
「Tos Gym」は顧客満足度を重視して、適切な価格設定も考えているという。「Tos Gymでは1回の入場料が5ドルで、ジムとボクシングの両方をプレイできます。通常のジムだけの場合は入場料は2ドルです。メンバーシップだと、ジムのみで30ドル、ボクシング場も利用なら68ドルの月払いも可能です。」フィットネスサービスに加えて、ジムそばにはドリンクやコーヒー、健康食品の販売もしている。
「Tos Gym」はコロナ感染症の苦難を乗り越えて今約6年間運用してきた。それなりの収入を得ている一方、コーチや最新の設備などに投資を続けてきたため、ジムの運営にかなりのコストがかかるという。
長年フィットネスの分野に携わってきたブンロンさんから見ても、近年、健康のことを考えているクメールの人々が増えているという。「ジムで適切なエクササイズを楽しむ人々のほとんどが若者と中年の男女であるため、新しいジム用具や運動用具を取り入れる時は客の年齢層と好みを考えています。我々のジムの設備は価格を考慮して中国から直接オンラインで注文しています。」
「Tos Gym」の専用インストラクターの紹介
バン・チャンダラーさん(30)は「Tos Gym」専用のインストラクター兼インターナショナル・スクールのスポーツのインストラクターである。ブルース・リーとジャッキー・チェンを理想として、幼い頃から体に筋肉トレーニングを行って来たという。2009 年に米国からやってきたインストラクターについて筋肉トレーニングを学び、2013年に正式にジムのインストラクターになった。2023年にはボディビル競技大会に出場し、第3回の国民体育大会で準優勝し、銀メダルを獲得した。
「筋肉を体につけるには段階的かつ定期的に正確な筋トレをすることが大事です。筋トレに関心を持つ人々は以前から多くいますが、教え始めた頃と比べてインストラクターの指導の下でジムに通う人の姿が増えているように感じます。見て分かるように、今プノンペンにはジムがあちらこちらにあるからです。その中で、ジムで汗を流すという目的共に、良い体形を持ちたいという想いを持って私の指導を求める人も増えています。皆が正しくジムを利用してくれることを願っています。そうしないと、せっかくジムに来ていても体にダメージを与えるからです。ジムに通う人々に正しいジムの利用方法とジムの後の食事アドバイスもしています!」
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