(日本語) どうしましたか #55 熱がないのにデング熱
(日本語) どうしましたか #55 熱がないのにデング熱
2020.02.01

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法まで「カンボジアにおける医療のよしなしごと」を愉快に綴ります。

今回は、大流行しているデング熱の変わった特徴について。

熱がないのにデング熱

デング熱が大流行している。

昨年(2018 年)は、筆者がカンボジアで開業して以来最もデング熱が流行した年であったが、今年はそれ以上の勢いで拡大している。
東南アジア各国で、昨年の同時期に比べて 2 ~ 3 倍であるという。

デング熱は通常、39℃前後の高熱、頭痛、関節痛または筋肉痛で発症し、熱が下がる頃に発疹を伴う(発疹が出るのは患者の約 50%)というのが典型例である。

しかしこれだけ数が多いと実にいろんなバリエーションがある。
熱はせいぜい 37.5℃の微熱しか出なかったり、頭痛や関節痛がごくわずかであったり、はじめから発疹が出ていたり、という例もある。

そのような患者さんは「食欲がない」「フラフラする」「とにかく身体がだるい」などの症状で受診し、血液検査でデング熱であるということが判明する。
中には、熱も痛みも全くないという例もあった。

これからまだまだ雨季は続くので、今年はこの 10 年間でデング熱が最も流行する年になるかもしれない。
死亡例も増えることであろう。

熱や身体の痛みがなくても、上記のような症状があれば、デング熱を疑って医療機関を受診することをおすすめする。

(この記事は2019年8月に発行されたNyoNuym102号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

 

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45:ジカ熱がカンボジアに!?
46:子どもの食物アレルギーの原因と予防法
47:猫に咬まれて失明!
48:麻疹ワクチンをうちましたか?
49:ざんねんな(?)デング熱ワクチン
50:風疹ワクチン「も」うちましたか?
51:手足口病は大人にもうつる!?
52:食あたりに気をつけて!
53:クリニック開業とインタビュー
54:狂犬病ワクチンがない!?
55:熱がないのにデング熱

 

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