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【不動産コラム】 第6回 カンボジアの物件管理トラブル例

こんにちは、アンナアドバイザーズ代表の荒木杏奈です。

今回は、カンボジアでの売買や賃貸管理において、驚いたことやトラブル例をご紹介致します。

 

カンボジアの物件管理

カンボジアで物件の管理をするにあたっては、以下のように分けられます。

・サービスアパートやホテル:管理をするのはその建物オーナーまたは開発会社が決めた管理会社。

・コンドミニアム:各部屋のオーナーによって管理の仕方が異なる。オーナー本人またはオーナーが業務委託した管理会社が管理する。建物の共用部は建物管理会社が担うことが多い。

 

終わらない修理

新築物件の引き渡し時にオーナーまたはオーナーに委託された不動産管理会社が鍵などを受け取りに行きます。

その際、必ずお部屋の中を隅々まで細かくチェックしなければなりません。

「完成後の引き渡し」と言えど、完璧な状態などあり得ないからです。

例えば、壁やドア。塗装状態やキズ、穴がないかどうか確認しましょう。

ドアストッパーがついているか、トイレのシャワーホースが壊れていないか、キッチンやトイレの水漏れはないか、エアコンがきちんと作動するか、エアコンがタイマー設定になっていないか、ライトとスイッチの確認、メールボックスの確認、鍵が全て合っているかどうか、アクセスカードやエレベーターカードは使えるか、家具付きならば該当の家具が揃っているか、キズがないか、窓のロックはきちんとハマるか、鏡やガラス(バスルームやバルコニー)にキズは無いかなど、細かく見る必要があります。

修理を開発会社側に依頼しても、きちんと迅速に対応してもらえるとは限りません。督促と確認を何度も何度も繰り返します。

修理後には必ず直接目視・機能確認をして、新たな不具合がないかどうかも確認しましょう。

エンジニアが勝手にトイレなどを使用したり、タバコを吸ったりすることもあるので、監視することも必要な場合があります。

このように、外国ではルーズで要望どおりに迅速に進まないことが珍しくありません。

 

ペット

ペットを飼っていいかどうかは、基本的には建物管理会社の規定によります。

または、コンドミニアムによってはお部屋のオーナーの了承次第というところもあります。

原状回復費用が掛かることが想定されますので、入居者はデポジット(保証金)を通常より多めに支払う場合もあります。

近隣から苦情が来ることもあり、トラブルの元となりますので、ペットを飼う場合はしっかり確認しましょう。

 

賃料の支払い

日本の場合、銀行口座やクレジットカードからの自動引き落としが一般的ですが、カンボジアはまだ自動引き落としができません。

また、銀行口座を開設していない居住者もいます。

現金、銀行口座振り込み、インターネットバンキング送金、またはチェック(小切手)が主な支払い方法となっています。

賃料の支払いが遅い居住者に対しては、督促し、延滞金を課金し、何度も続くようであれば退去命令を出します。

サービスアパートによっては、連絡無しの支払い遅延は即強制退去というところもあります。

管理会社に賃料を支払った際は、必ず領収書を受け取りましょう。

 

入居者のマナー

基本的にどの建物も共用部での喫煙は禁止されています。

喫煙する入居者は、バルコニーからポイ捨てをする人もいるので、階下では注意が必要です。騒音のトラブルも多いです。

また、ペットや食べ物の匂いのトラブルもあります。例えば、匂いの強いキムチなどは、冷蔵庫に匂いがつきます。キムチ用冷蔵庫を用意する入居者は問題ありませんが、備え付けの冷蔵庫で保管する場合は匂いがついてしまいます。なかなか取れませんので、入居前に注意と確認が必要です。

定期的に清掃サービスが入るお部屋はほとんど問題ありませんが、退去時に非常に部屋が汚い、家具家電が壊れているなど原状回復費用が掛かる場合があるので、壁塗装費やエアコン清掃費など、オーナーが負担するか、入居者が負担するかの決め事を契約書にしっかり明記しましょう。

 

まとめ

カンボジアはまだ他国に比べるとコンドミニアムやサービスアパートが少なく、歴史が浅いため管理体制・環境が整っていない場合が多いです。

管理能力の高い不動産会社を選び、委託することが重要となります。

動画でもまとめていますので、ぜひご覧ください。

アンナアドバイザーズ株式会社 代表取締役 荒木杏奈さん

1984年生まれ、東京都出身。日本で働いていたときに東南アジアの投資環境を調査。その後、一念発起して2012年にカンボジアへ移住し金融機関に勤務。2013年に独立し、不動産会社を設立。2019年には一般社団法人「RE AGENT」の代表理事に就任。今年1月女の子が誕生し、2児の母となった。
SNSでカンボジア不動産情報発信中!→ 会社HP, Blog, Twitter, Facebook(EN), Facebook(JP), Instagram(annaadvisors_cambodia), Instagram(Anna Araki)

 

 

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