【カンボジアでHappy子育て!その18】子供への愛情表現
【カンボジアでHappy子育て!その18】子供への愛情表現
2023.06.26

このコラムはプノンペンにあるラッフルズメディカルカンボジアの八木加奈恵先生がカンボジアで子育てを通じて様々な子供との接し方などを紹介していきます。

今回は「子供への愛情表現」です。

 

「子供への愛情表現」

日本人は言葉でストレートに愛情表現をするのは苦手で、どちらかというと、行動で愛情を示すことが多いように思います。例えば、「大好きだよ」と本人に直接言葉で伝えるのではなく、美味しいご飯やお弁当を作ってあげたり、お家を綺麗に片づけたりすることで、大好きという気持ちを示すことがあるのではないでしょうか?

子供は親の愛情を沢山受けるほど、自己肯定感が上がります。私たちは、「○○ができて偉いね」や「○○してくれたから大好きだよ」というように上手く出来たことに対して褒めがちですが、それだけだと上手くできない時は認めてもらえないんだと、かえって自己肯定感が下がる場合があります。「大好きだよ」「産まれてきてくれてありがとう」「あなたのママになれて嬉しい」など存在そのものを肯定する言葉かけをすることで、子供は親の愛情をしっかり認識でき、自己肯定感の向上につながります。

子供への愛情を言葉でなく行動で示す場合、年齢が小さいほど、子供には伝わりにくいように思います。そして、親のその行動が、とても有難かったなあと身に染みるのは、大抵大人になってからではないかと思います。

今、大好きだという気持ちを、今、子供に認識してもらうためには、やはりダイレクトに、存在を肯定する言葉がけをするのが一番だと思います。こういった言葉を口に出すのは照れる方もいるかもしれませんが、是非やってみてほしいと思います。

 

この記事を書いた人:八木加奈恵


ラッフルズメディカルカンボジア小児科専門医、総合診療医、タッチセラピスト。乳児検診、発達障害児診療、成人の心療内科等臨床経験多数。平日毎日出勤。2 児の母(子育て中)。
Raffles Medical Cambodia

 

@RafflesMedicalCambodia

 

<過去の記事一覧>

1:子供のストレスとどう向き合う?
2:友達付き合いの大切さ
3:不登校①
4:不登校②
5:「過保護」と「過干渉」
6:「共感の声かけ」
7:「スキンシップのすすめ」
8:「挨拶の出来る子」
9:「発達と感覚」
10:「子供の叱り方」
11:「親の祈り」
12:「ゲームやYouTubeとの付き合い方」
13:「続・ゲームやYouTubeとの付き合い方」
14:「子供の力」
15:「蟯虫」
16:「ワクチン」
17:「育児グッズ」
18:「子供への愛情表現」

 

 

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