コロナの影響でカンボジア在住のみなさんも思うように日本や他国への帰国、出張、旅行ができなくなっていると思います。
でも、ちょっと周りを見渡すと、カンボジアにも魅力的な場所がいっぱい。
幸いにも、カンボジア国内の移動や旅行は楽しめる状況。カンボジアでのウィズコロナ生活の中で、この国をゆったり旅することができたら。
今回はそんな旅を実現しているこちらの体験記、ミニツアーをご紹介します !
今こそカンボジア国内の魅力を体験しよう!川を、 渡る。 カンボジア中部の “コンポンブラザーズ” に出会う旅
こんにちは。
コンポントムを拠点にカンボジアと深く出会う旅をご提案している Napura-works の吉川です。
国を越えた移動が難しい今は、私たちが暮らす国・カンボジアを新たに発見するチャンスかも ?
今回は我らがコンポントムとコンポンチュナン、トンレサップ湖の南端を挟むように向かい合う 2 つの “コンポン=港” をつなぐ旅をご紹介します。
ある日、コンポントムの 友 人 から「コンポンチュナンに行こうぜ」と誘われ、「遠いよ〜。 片 道 3時 間 以上かかるでしょ?」と苦笑いしながら聞くと「いや、すぐだよ!1 時間くらい。船で行ったことないの?」と逆に相手がびっくり。
船!? それは面白そう!
ということで、コンポントムからコンポンチュナンを目指すことに。コンポントムの街の中心から遮るもの一つない広い大地を車で南へ。
この道、雨季の後半になると水が上がって車では通れなくなるそう。
全方向に広がる空に時々トンレサップに住まう巨大な鳥たちの群れが横切ることも。
大地の大きさを感じながらひた走ると、川と小さな船着場が出現。
そして、車ごと(!)船に乗り、トンレサップ湖を出発してプノンペンのほうへ流れるトンレサップ川を渡ります。
ザ・地元の人たちの足 ! な船に、地元の人たちに混じって乗る。
地元流を真似ておばちゃんから茹でピーナッツを仕入れて、移ろっていく風景に目をやれば、自然と心がいつもとは違う時間の流れに吸い込まれていきます。
ちなみに余談ですが、どんどん離れていくコンポントムには言わずと知れた(と思いたい)サンボープレイクック遺跡群があります。
7 世紀に当時の王たちによって建造された煉瓦造の寺院が森の中に点在するこの場所には、現在でも神々への祈りの場の空気感が漂います。
対岸に着くとそこはもうコンポンチュナンの市街地のすぐそば。
20分ほどの船旅で川を一本渡っただけなのに、そこで肌に当たる風はなんとなくさっきまでと違うような気がします。
コンポンチュナンは、「チュナン=鍋」の名が示す通り焼きものの里として古くから知られている場所。
時折、街の中に登場する荷台に満載された素焼きの鍋や七輪、ブタの置き物さんたちの故郷はここです。
市街地から 15 分ほど車で走ると焼きものの里に入ります。
あちこちの民家の庭先でどんどん鍋が焼かれ、お母さんたちがテンポ良く七輪を形作っています。
1:素焼きの土鍋はこうやって焼かれています 2:テンポ良く作られる七輪。ついひとつ欲しくなる
同時にここにはニョニュムショップでも販売されているコンポンチュナン焼の工房もあります。
祖母から母へ、母から娘へと受け継がれてきた伝統の手仕事に、日本の技術と知識が加わった新たなブランドとして、日々「クメールの誇り」となる作品が生み出されています。
カンボジア全 25 州の中で “コンポン” を名前に冠するのはコンポントム、コンポンチュナン、コンポンチャム、コンポンスプーの4つがありますが、コンポン 3 兄弟が肩を寄せ合う中部カンボジアは、有名ではないけれど心の深いところに懐かしさを覚える原風景がある場所。
今回はコンポントムで一泊して、対岸のコンポンチュナンに向かう旅をご提案します。
この振替クメール正月にいかがでしょうか。
旅の行程表
1 泊 2 日コンポントム & チュナンの旅(4 名様から催行)
<1 日目>
08:00 プノンペン出発
11:00 コンポントム到着 サンボーの遺跡まで
12:00 ハンモックと地鶏のランチを
13:30 じっくり遺跡と地域の暮らしを巡る
17:00 コンポントム市内のホテルへ
19:00 一押し地元のレストランへ
<2 日目>
08:30 ホテル出発
10:00 船で川を渡る
11:00 コンポンチュナン焼の工房見学
12:00 昼食
13:00 陶器の製作体験
15:00 コンポンチュナン出発
17:30 プノンペンにて解散
お問い合わせ
Email(info@napuraworks.com) またはNapuraworksのFacebookページよりメッセージにてご連絡ください。
※料金並びに詳細は人数によって異なりますので、個別にご相談させていただきます。
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