(日本語) 【長期連載記事!ボンユキエッセイ95】大型連休を抜けたら…そこは?
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2018.06.30

2003年のNyoNyum創刊当初から連載している「ボンユキエッセイ」。カンボジアに長年住むと街の移り変わりが見えてくる。

おもしろくもあり、どこかもどかしくもある。

通訳、翻訳、会社経営に奮闘中のボンユキこと山崎幸恵がおくるカンボジアあれこれ。

今回は世界的にも多いといわれているカンボジアの祝日に関してのお話です。

 

大型連休を抜けたら…そこは?

4 月中旬のクメール正月3 連休、下旬から5 月頭の飛び石祝祭日、5 月の国王誕生日3 連休、今年に入って突然決定した追悼の日(私はクメール語の言葉から訳して「記憶の日」と呼んでいる)のお休み+振替休日という、なんだか休みだらけだった魔の?(夢の?)4 月、5月が終わり、1 年の中でも比較的祝祭日が少ない月(6 月~ 9 月)がやってきました。

いやぁ、休みがあるのは嬉しいですけど、こう頻繁にあるとなんだかありがたみが薄れます(笑)。

しかもちょうど暑い季節なので、家にいるとクーラーをガンガンかけてしまい、電気代請求が怖い。かといってオフィスにいたってクーラーかけることになるのだから会社の経費もかさみ、こちらも請求が怖い。どっちにしろ電気代はかかるということですね。週末に祝祭日が重なって月曜日が振替休日というパターンが多かったこの数カ月。

しかしながら官公庁は土日の振替休日はなしという決まりができて、民間企業が振替休日でも役人さんは普通に稼働しています。

そしてまた、日本から来るお客様(私の通訳クライアント)にとってもその振替休日は平日で、その平日のお客様と平日の役人さんが会うのでと、通訳依頼が入ってくるのです。お仕事があるのは嬉しいです。

が、連休だ~ ! と思っていたところに仕事の依頼が来ると、なんか損した気分になるのはどうしてでしょう(笑)。

世間は休んでいるのに~。

休み多すぎ!と文句を言っていたくせに、こんな葛藤を覚えるなんて、人間身勝手なものです。

さて、6 月からは比較的祝祭日が少ない月が続きます。ですが、今年はそろそろカンボジア全土を挙げてのあのイベントが近づいてきます。

5 年に一度の総選挙。

まぁ、そうなると今度は省庁関係者の皆ンペーンの活動に駆り出され…。仕事が動かなくなるわけです。4 月、5 月の連休続きで仕事が進まないというジレンマからようやく解放されたと思ったら、今度は選挙の影響がじわじわやってくる。

本格的な選挙キャンペーンが始まれば、交通渋滞やらなんやらで動きにくくなる。選挙前後も恒例の帰省休暇(出身地で選挙人登録をしている労働者に、特別に投票日の前後に帰省休暇を与える)ということも考えておかねばならないし、選挙後も混乱してしばらく落ち着かないってことも予想されます。

まぁ、そういうふうに心構えておくのもこの国でビジネスをするうえでのリスクヘッジ。腹をくくってあと数カ月、この状態に付き合っていくしかありません。で、選挙が落ち着いたら、今度は秋の連休オンパレードで今年も終わり?

そんなばかな…。

 

〈ボンユキ・プロフィール〉

Cambodia Joho Service 代表/日本カンボジア通訳翻訳家
神奈川県出身。在カンボジア歴、足掛け25年
翻訳、通訳のほかカンボジア関連のアレンジやコーディネートを手がけることも。
仕事に追われつつも、大好きなビールは絶対に欠かさない。
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