パラスポーツinカンボジア⑯新スタジアム（MORODOK TECHO NATIONAL STADIUM）の完成とアンコールワット国際ハーフマラソン

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2022.03.16

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カンボジア生活情報誌NyoNyum 101号から連載している、カンボジアで長年、障がい者スポーツ（パラスポーツ）の普及活動を行なっている団体、ハート・オブ・ゴールドの米山遥香（よねやま・はるか）さんが普及活動の様子を紹介するコラム「Para-Sports in Cambodia！」をNyoNyum WEBでも公開します。

第16回目の今回は、新スタジアムの完成とアンコールワット国際ハーフマラソンを紹介します。

ハート・オブ・ゴールドとは

1996年12月に開催されたアンコールワット国際ハーフマラソンに関わった人々により、「スポーツを通じて国境、人種、ハンディキャップを超えて希望と勇気の共有を実現」することを目指し、1998年 10月10日にNGOとして発足。

2001年3月には岡山県よりＮＰＯ法人認定を、2012年には岡山市から認定ＮＰＯ法人となり現在に至る。

被災地や紛争地および開発途上国の子どもた達、障害者、貧困者層の人々に対して、スポーツや教育、そのほかの活動を通じて自立につながる事業を行い、苦境に立ち向かう人々や子ども達が人生にchallengeするための「希望と勇気」を持つことができる機会創造に寄与することを目的としている。

特に、途上国の人々が自分たちの抱える問題を自らの力で解決していけることを目指し、彼らの視点に立って、彼らとともに人材育成に力を注いでいく。
※HEARTS of GOLD公式WEBサイトより

パラスポーツとは

障がい者スポーツの世界大会として、1960年のローマオリンピックから行われていたが、「パラリンピック」という正式名称が使われ始めたのは1988年のソウルオリンピックから。

日本は1964年の東京大会から、カンボジアは2000年のシドニー大会から参加している。

最近、障がい者スポーツのことを”パラスポーツ”という名称で呼ばれることが多く、最近では日本国内でも様々なパラスポーツの大会が行われることが多い。

新スタジアム（MORODOK TECHO NATIONAL STADIUM）の完成とアンコールワット国際ハーフマラソン

ここのところカンボジアでは、オミクロン株の市中感染が発見されるなど、予断を許さない状況となっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。2022年も引き続きカンボジアのパラスポーツ事情を発信していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2021 年12 月18 日にカンボジアの新しいスタジアムであるモロドック・テチョー・ナショナル・スタジアムの譲渡式が行われ、私もカンボジアパラリンピック委員会よりご招待いただき、参加してきました。

このスタジアムは2023年の東南アジア競技大会、東南アジアパラ競技大会のメインスタジアムとして使用されるため、中国の支援で建設が進められていました。スタジアムの収容人数は6 万人とのことです。

譲渡式では、オリンピック・パラリンピックアスリートらがパレードで入場し、華麗なマスゲームを披露しました。2023年に向けて選手たちは引き続きトレーニングに励み、良い結果を残せるように、ハート・オブ・ゴールドもサポートしていきたいと思います。

2022 年1 月2 日にはアンコールワット国際ハーフマラソンが開催されました。当会からは36 名の車いす・義手・義足ランナーが参加し、2 年ぶりにアンコールワットで大会が開催され、選手たちが皆楽しそうに走っているのが印象的でした。

今回は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、人数制限があり全体で2,200 人ほどのランナーが参加しました。

感染予防対策をしっかり行いつつ、with コロナとして新型コロナウィルスとうまく付き合いながらカンボジアでも徐々にスポーツ大会等が再開されています。

この記事を書いた人：米山遥香

カンボジア在住7年目。大学時代、健康スポーツについて学ぶ傍ら、カンボジアを支援する学生団体でボランティア活動を行い「将来カンボジアでスポーツ開発に関わる仕事がしたい」と思っていたところ、NPO ハート・オブ・ゴールドに出会う。卒業後にカンボジアへ渡り、同団体で2年間インターンとして活動し、3年目から職員に。