現在、カンボジア国内で配布中のNyoNyum 120号から!
中村英誉さん、有紀子さん夫妻のカンボジアはじめ、海外での子育ての様子を紹介する「旅育!!ノマド家族。」もWEBサイトでも紹介!
第20回目の今回は『旅育の計は作戦会議にあり』です。
旅育の計は作戦会議にあり

旅に出ようと思った。いつも直前まで何も決まらない中村家。今回も直前まで何も決まらず、慌ててどうしようかと話し込む。せっかくだから、ドーンと遠くへ、文化的なものに触れにアメリカに行きたい!と、計画を立てる。フライトもホテルも大丈夫。ラッキーなことにPCR検査の陰性証明書も免除された。よし、予約するぞという段階でGoogle先生から気になるお知らせが目に入る。「この目的地への渡航は制限されています。出発前にCOVID-19のワクチン接種を証明する書類が必要です」…だめだ。隔離なしでの入国要件を満たしていない。今までの計画が一瞬で夢となり、暗い空気が流れる。
一晩のクールダウンを挟み、次は絶海の孤島、船旅で小笠原諸島への上陸を試みる。宿は何とかなりそうだ。しかしフェリーの空席がない。諦めずにフェリー会社に電話で問い合わせると、なんと空席ありとの回答。胸が高鳴る。
続いて、PCR検査の証明書が必要だと告げられる。大丈夫、日本入国用に証明書は持っている。電話口で予約をしますと言いかけたその時、乗船日から数えて5日前の13:00以降の受検が必要だと告げられる。ちょうど5日前の受検予定。過去の陰性証明書を確認すると、無情にも受検時間は9:00と記載されている。だめだ。惜しくも4時間、要件を満たしていない。昨日よりもさらに暗く重い空気が流れる。
もう一晩のクールダウンを挟んで考える。そもそも何で旅に出たいのかと。色んな理由はあるが、重要なテーマは旅育。息子にとって、今この時しかない貴重な時間に、様々な本物に触れ、体験してほしい。今更ながら、旅育とは何か調べると「旅の計画・準備において子どもを積極的に参加させる」と、あるではないか。息子に何も聞かず、あーだこーだと直前に慌てた結果、何も決まっていない。
旅育の計は作戦会議にあり。旅育たるもの、主役の息子と何をするかを考える場が重要。これからは作戦会議に息子を迎え、何をするのか、どこに行くのか考えようと思う父母だった。

筆者プロフィール
筆者:青木有紀子
元青年海外協力隊で、現在子連れワーカー。海外子育てを試行錯誤中。一般社団法人Social Compass(ソーシャルコンパス)代表の主人と旅育ノマド家族を目指す。
◆ Social Compass公式WEBサイト:https://socialcompass.jp
これまでの記事
父:中村英誉さんのインタビュー記事
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