(日本語) 【不動産コラム】第11回 「メンテナンス・修理」
(日本語) 【不動産コラム】第11回 「メンテナンス・修理」
2021.04.20

こんにちは。カンボジアで不動産業をしているアンナアドバイザーズ代表の荒木杏奈です。

今回は、カンボジアでのメンテナンスや修理についてご案内します。

 

メンテナンス・修理

不動産が完成したら、物件の引き渡しがあります。

引き渡しは、ご購入されたオーナー様もしくは委託された管理会社が対応をします。

物件が完成したと開発会社からお知らせがあっても、実際はお部屋の中は修理箇所だらけのケースが多いでしょう。

修理で比較的多いのは、以下のような点です。

・壁や床が欠けている

・壁や床が汚れている

・塗装に難あり

・ガラスにキズがある

・扉が欠けている/色が異なる/ドアストッパーがない

・家具家電が足りない/違うものが設置されている

・水が出ない/水漏れしている

・水圧が弱い

・排水口に水が流れにくい/詰まる

・異臭がする

・部屋番号のプレートがない

・家電が壊れている/不良品

・窓のロックがない

・バルコニーが汚れている

・クローゼット内が汚れている

などなど

 

これらの修理を親身にオーナー目線で開発会社に指摘し、粘り強く修理を終わらせる事が現地では大変な業務になります。

修理を指摘しても、期限通りに終わることはほぼなく、期限を過ぎてから修理が終わったとの報告があっても完璧なことはないでしょう。現地では催促と確認の繰り返しが続きます。

 

多くの開発会社は、完成してから一定の期間(補償期間内)は修理や交換の対応を無償でしてくれますが、後から修理に対応してくれない内容もありますので、この時のチェックは重要です。

 

修理が終わった後は、家具を追加で購入したり、内装業者を入れて、更にお部屋を整えることがあります。

海外不動産物件は「物件が完成してからが勝負」とも言われており、賃貸に出す場合は、内覧時の印象が大切です。

例えば、東南アジアでは、塗壁の状態で賃貸に出すことが多いです。壁の劣化はどうしても避けられませんが、修理や塗り替え費用が抑えられるので、お財布にも優しい点が挙げられます。

日本ではエコカラットのような、湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出してくれる機能的な壁が人気ですが、東南アジアではまだまだ普及していません。

 

未入居中は、最低でも月に一度は訪問し清掃や室内の状態のチェックをすべきでしょう。

トイレなどの水漏れを放置しておくと、水道代がかかったりカビが発生して不衛生な状態になります。

害虫やネズミ対策として、ペストコントロールを定期的に行うこともおすすめ致します。

雨季には、窓やバルコニーのチェックをして水捌けを確認することも大切です。

エアコンは、天井埋め込み型と一般的な取り付け型では清掃頻度や清掃費が異なります。

埋め込み型は1年に一度、取り付け型は半年に一度くらいの内部クリーニングが推奨されています。フィルターは更にこまめにクリーニングすることをおすすめ致します。

カンボジアのような常夏の国では、エアコンの使用頻度が高いこともあり、定期的なメンテナンスを行わないと、内部にカビが発生して健康被害の原因になったり、壊れやすくなりますので、管理会社に確認してフィルターや内部のクリーニングを定期的に行いましょう。

 

まとめ

引き渡しの際やその後のメンテナンスを定期的にきちんと行うことによって、修繕費・修理費を抑えることができます。また、水漏れや異臭などでご近所に迷惑をかけることを避けられます。

その地の気候によって、建物や室内に適したメンテナンス方法がありますので、現地の管理会社に任せる際は、細かく部屋の状態を確認してくれる会社を選ぶと良いでしょう。

 

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アンナアドバイザーズ株式会社 代表取締役 荒木杏奈さん

1984年生まれ、東京都出身。日本で働いていたときに東南アジアの投資環境を調査。その後、一念発起して2012年にカンボジアへ移住し金融機関に勤務。2013年に独立し、不動産会社を設立。2019年には一般社団法人「RE AGENT」の代表理事に就任。今年1月女の子が誕生し、2児の母となった。
SNSでカンボジア不動産情報発信中!→ 会社HP, Blog, Twitter, Facebook(EN), Facebook(JP), Instagram(annaadvisors_cambodia), Instagram(Anna Araki)

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