パラスポーツinカンボジア㉔SEA GAMES 2023 が開幕！

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2023.07.09

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カンボジア生活情報誌NyoNyum 101号から連載している、カンボジアで長年、障がい者スポーツ（パラスポーツ）の普及活動を行なっている団体、ハート・オブ・ゴールドの米山遥香（よねやま・はるか）さんが普及活動の様子を紹介するコラム「Para-Sports in Cambodia！」をNyoNyum WEBでも公開します。

第24回目の今回は、「SEA GAMES 2023 が開幕！」です。

ハート・オブ・ゴールドとは

1996年12月に開催されたアンコールワット国際ハーフマラソンに関わった人々により、「スポーツを通じて国境、人種、ハンディキャップを超えて希望と勇気の共有を実現」することを目指し、1998年 10月10日にNGOとして発足。

2001年3月には岡山県よりＮＰＯ法人認定を、2012年には岡山市から認定ＮＰＯ法人となり現在に至る。

被災地や紛争地および開発途上国の子どもた達、障害者、貧困者層の人々に対して、スポーツや教育、そのほかの活動を通じて自立につながる事業を行い、苦境に立ち向かう人々や子ども達が人生にchallengeするための「希望と勇気」を持つことができる機会創造に寄与することを目的としている。

特に、途上国の人々が自分たちの抱える問題を自らの力で解決していけることを目指し、彼らの視点に立って、彼らとともに人材育成に力を注いでいく。
※HEARTS of GOLD公式WEBサイトより

パラスポーツとは

障がい者スポーツの世界大会として、1960年のローマオリンピックから行われていたが、「パラリンピック」という正式名称が使われ始めたのは1988年のソウルオリンピックから。

日本は1964年の東京大会から、カンボジアは2000年のシドニー大会から参加している。

最近、障がい者スポーツのことを”パラスポーツ”という名称で呼ばれることが多く、最近では日本国内でも様々なパラスポーツの大会が行われることが多い。

SEA GAMES 2023が開幕！

日中の暑さが徐々に落ち着きを見せ始め（と言ってもまだまだ暑いのですが）、雨が降る日が多くなり、雨季に突入しようとしているカンボジアです。5月5日に開会式が行われ、SEAGAMES 2023が無事に開幕しました。私も実際に会場に足を運び、サッカー、バレーボール、陸上、水泳、ソフトテニス、セパタクロー等を観戦しました。

カンボジア政府が観戦料の無料化を発表したことにより、どの競技もたくさんの人が応援に駆けつけており、特にサッカーやバレーボール等カンボジアで人気のスポーツは入場券を手に入れないと観戦することができませんでした。これほどたくさんの人々が観戦しようと会場を訪れている様子から、SEAGAMESがとても盛り上がっていること、カンボジア人のスポーツに対する熱量が高まっていることを感じました。

続いて、6月3日からはASEANPARA GAMES が開催されます。当会のサポートするパラ陸上選手らに、Active People’ s Microfinance Institution PLC（以下、AP）からオリジナルデザインのジャージが贈呈されました。選手のモチベーションアップ、大会後もスポーツを続けていってほしいとの願いを込めて、ジャージとして支援してくださいました。

また、株式会社エイコースポーツ（岡山）が231足のシューズ、53枚のTシャツ、89枚のタオルを集めて寄付してくださいました。大会に向けて新しい選手のリクルートも多く、足りていないものが多い状況だったので、選手らは大変喜んでおり、より一層トレーニングに励むことができると話していました。ASEAN PARA GAMESもSEA GAMES同様たくさんの方に応援していただけることを期待しています。

（この記事は2023年6月に発行されたNyoNuym125号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。）

この記事を書いた人：米山遥香

カンボジア在住9年目。大学時代、健康スポーツについて学ぶ傍ら、カンボジアを支援する学生団体でボランティア活動を行い「将来カンボジアでスポーツ開発に関わる仕事がしたい」と思っていたところ、NPO ハート・オブ・ゴールドに出会う。卒業後にカンボジアへ渡り、同団体で2年間インターンとして活動し、3年目から職員に。