Creating Cambodia’s future: Snacks making collaboration between a Japanese company and an orphanage
Creating Cambodia’s future: Snacks making collaboration between a Japanese company and an orphanage
2018.04.13

まるで飛び出す絵本! 箱を開くとカンボジアを描いたカラフルなイラストが飛び出してくる。そんなユニークなパッケージが目を引く「Cook MA」ブランドのフィナンシェは、ある日本の企業とプノンペンにある孤児院の出会いが生んだ新しいお土産菓子だ。

商品の生みの親である株式会社ESSPRIDE(エスプライド)の売りは何といっても企画力。「361°」をコーポレートメッセージに掲げ、例えばアーティストのコンサート会場で販売する限定品として、地方の銘菓とコラボしたオリジナル菓子を企画するなど、クライアントの思いやコンセプトの「もう1°先」を形にした唯一無二の商品やサービスを、これまでに数多く手がけている。

カンボジア事業のきっかけは今から約4年前にさかのぼる。同社の役員がカンボジア視察に訪れ、その時に日本のNPOが運営するCCMHA孤児院(通称くっくま)を訪問した。その縁で、その後日本から支援を行うように。そんな中、孤児院の子どもたちも成長し、数年後には社会に出る年頃の子どもたちも増えてきた。しかし、なかには将来の夢を明確に描けていない子たちも。「単なる支援ではなく、彼らと一緒に取り組めることはないか」。そうして行き着いた答えが、孤児院を出た後も働けるようなビジネスの展開。日本で培ったノウハウとその企画力を生かした“カンボジアお土産プロジェクト”が始まった。

現地代表の鹿志村さんは2016年9月にカンボジアに渡り、現地でくっくまの子たちとともにカンボジアの原料を使ったお土産菓子開発に取りかかった。絵を描くのが大好きなくっくま孤児院の青年に“飛び出すイラスト”の原案を頼み、それを元に日本の本社のデザイナーがパッケージとしてデザインした。マーケティングと試作を重ね、2017年3月、ようやく第一弾の「オーガニックパームシュガーフィナンシェ」が完成。まずニョニュムショップの店頭に並んだ。
  

 

 

 

それから1年の間に取扱店も増え、このほど新商品として“バイヨンの顔が入っていたらラッキー!”な遊び心満載のラスク2種類、プレアヴィヒアの契約農家から仕入れたカシューナッツも発売したばかり。事業に広がりを見せている。すべてのパッケージの絵を描いた19歳のくっくま孤児院の青年は「自分の絵がこんなふうに素敵な商品になって店頭に並んでいるのがとてもうれしい。絵を描くのが好きだから、もっとこんな仕事をしたい。どんどん挑戦していきたい」と目を輝かせる。

「カンボジアは日本に比べると職業の選択肢が少ないように感じます。このプロジェクトに一緒に取り組むことで、“クリエイティブ”が仕事になること、そして何より人を喜ばすことができる仕事だということを伝えたい。彼らの中に将来クリエイターを目指す子が出てきたらうれしい」と鹿志村さん。今後は商品の企画やパッケージデザインなども子どもたちに参加してもらいたいと考えているそうだ。

鹿志村 尚人(Cook MA / ESSPRIDE inc.)
1986年生まれ、茨城県出身。新卒で株式会社ESSPRIDE入社。企業のブランディングツールから観光地、テーマパーク、アーティスト、イベントの物販商品など数多くの新商品開発に従事、また一般社団法人日本おやつ協会として日本全国から集めたおやつを紹介する催事のイベント企画を担当。2016年9月より本プロジェクトを展開するべくカンボジアへ移住。くっくま孤児院と連携を取りながら現地で拠点の立ち上げ、原料の仕入れ、商品開発、販路開拓などを進め、次々と人気商品を開発。

ブランド名の「Cook MA」は“Cooking MIRAI CAMBODIA”の略。“新しい未来を自由に選択する=未来を自由に料理する”という意味が込められている。売り上げの一部はくっくま孤児院の運営と子どもたちの未来への資金に活用されている。「Cook MA」公式Facebookページ

 

くっくま孤児院とは?

日本の団体「NPO法人GLOBE JUNGLE」が運営している孤児院。
CCMHA孤児院(通称 くっくま孤児院)」は、カンボジアの首都プノンペンにあります。さまざまな環境で育った子供たちが、さまざまな理由によって孤児院に預けられ、共同生活をしています。毎朝5時半に起き、カンボジアの伝統舞踊を孤児院内で練習しています。カンボジア伝統芸能の保存、継承だけでなく、カンボジア国内の会社等でのイベントに呼んでいただき伝統舞踊を披露したりすることで、日本からの支援金に頼った生活をするのではなく、自分たちの力でも頑張って生活費や学校費用を捻出している孤児院です。 <くっくま孤児院公式サイト>

 

※上記の「Cook MA」ですが2018年11月より、運営権がくっくま孤児院に変更されました。

 

<商品をご購入希望の場合>
 

方法①NyoNyum Shop イオン店
方法②Facebookページへ直接メッセージ:「Cook MA」公式Facebookページ

 

 

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